【設定】獣人
◆獣人種 Therian
分類上、肉食系と草食系に分かれている (人間種は雑食)。実態はどれも雑食。食性ではなく、飽くまで好みの範疇である。
【肉食系】
瞬発力がある。瞳孔は縦長 (ガルー、メドベールは丸形)。八重歯アリ。
◇水虎 Shuihu
ネコのような耳と尻尾を持つ。東洋の、主に水辺に生息している。
アストラル (半霊質)の体毛=霊毛を、自在に生やしたり引っ込めるたりできる。霊毛は中に空気を含ませたり、水をはじいたりする。泳ぎが得意。
◇ガルー Garou
イヌ人。西方に生息。社会性が高く、ヒトの文化圏にもなじんでいる。
◇ルー・ガルー Loup-Garou
人狼。東洋では狗狼 (イヌガミ)とも呼ばれる、ガルー族の祖先。耳や尻尾、鋭い犬歯、さらに水虎と同様の霊毛や伸縮性の爪を備えている。
西方を中心に世界中にコミュニティが点在しているが、個体数は多くはない。全体主義の厳しい規律の下、流出者が跡を絶たず衰退の一途をたどっている。
なお、ヴァンピールとの折り合いは悪く、互いに牽制し合う関係にある。
◇フォクストロット Foxtrot
北方に生息する獣人。キツネのような耳と尻尾を持つ。
家族単位の小さなコミュニティを形成し、あまり外部との交流を持ちたがらない。
◇イェイェノット Yeyenot
タヌキ人。北方~東方にかけて生息。警戒心がゆるい。
◇メドベール Medber
クマ人。北方に生息。鬼人並の体格を持つ。寡黙。
【草食系】
持久力がある。瞳孔は横長 (モンデントは丸形)。腰高で脚が長い。
◇セルヴァン Selvan
ヤギ人。南方~西方にかけて生息。好色。
◇オヴィニス Ovinis
ヒツジ人。西方に生息。群れたがり。
◇モンデント Mondent
ウサギ人。西方に生息。繊細。黒目がち。
◇人馬 Centaur
南半球の亜大陸にのみ生息する。海を渡るのはタブーとされ、他大陸には進出していない。
【雑食系】
特徴はまちまち。厳密には翼人はエルフと同じ妖人種に分類される。
◇竜人 Draconian
爬虫類のような角と尻尾を持つ。最も古い獣人種にして【学士】の眷属であるといわれている。
かつてはエルフ・ドヴェルグに並ぶ高度な文明を築き、栄華を誇っていた。彼らの母語は、現在のメリダ三国で使われている言語の基礎となった。
現在、ほとんどの個体は新大陸に移り住んでおり、他の大陸で見掛けるのは非常にまれ。
◇翼人 Winger
背中に鳥のような一対の翼を生やしている。ごく小規模な集落が世界各地に点在している。
イムガイに隠れ住む天狗のほか、極東のポポレック (Popolaec)族、西方のエンギリス (Engilis)、南方のペリフェリ (Periferi)などがいる。いずれもヒト社会との接触はまれ。
◇人魚 Merrow
海洋に広く文明を築き、多数の国家を形成している。いずれも陸上人類との交流はない。
以下は主に獣人種に関する補足。
・竜人・翼人 (・人馬・人魚)を除く獣人種は耳が側面にないので、耳掛け無しの眼鏡を使用する。短いつるで左右の側頭部、鼻当ての三点で支える仕組み。
・角を持つ種族、すなわちリコルヌ・鬼人・竜人・セルヴァン (山羊人)・オヴィニス (羊人)を有角種族という。
・有角種族は、就寝中に角を傷つけないよう習慣づいているため、概して寝相がよい傾向にある。
主に幼少期など、角当て (綿入りのナイトキャップのようなもの)を着ける場合もある。
・有角種族の、主に女性は、自身の角の美容に気を遣う傾向にある。
鬼人・竜人はありのままを良しとするナチュラル志向だが、逆にリコルヌは細やかな手入れを怠らない。角飾りを好む者もリコルヌやセルヴァン (山羊人)に多い。
・ほとんどの獣人種は衣服から尻尾を出すための孔が必要となる。
大きめの衣類店であれば大抵は加工してくれるが、対応していない場合を想定し、自分で尻尾孔を作る裁縫技術を習得していることが多い (親づて、もしくは学校の授業で習う)。
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