母が姉を包丁で刺そうとした
いまだに謎な出来事なのだが、私が小学校五年生だった頃、母が高校に入ってすぐ不登校になった上の姉とそのことでケンカになり、姉を包丁で刺そうとしたのだ。
私にはもう一人姉がいるのだが、あの時は焦って下の姉といっしょになって母と上の姉の二人を懸命に止めた。
その結果大事には至らなかったのだが、その後母は私たち二人を胸に抱いて「いっしょにお風呂入ろうね」などと意味不明なことを言い出した。
私はこの時、「母は頭がおかしくなってしまったのだ」とひどく恐怖したことをよく覚えている。
ちなみにその後、私は「上の姉が母をおかしくしてしまった」と思って、些細なことで彼女に当たるようになった。当時、家の中で「上の姉はおかしい」という扱い(=家庭内いじめ)を受けており、父と母が正しいことになっている家の中ではある意味普通の行動だった(?)。
しかし、そういうことがしばらく続いて、今度は上の姉がキレて、お茶の入ったペットボトルで私の頭を殴ってきたことがあった。
結局その後、私は姉をいじめるのをやめた。
30を過ぎてから上の姉にこのことを謝った。もう昔のことだからいい、と言われたが、いまだに自分で自分が許せない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます