閑話 クイックアクセス
身長158cmで、スリーサイズはバスト88cm、ウエスト57cm、ヒップ88cm。ブラのサイズはFカップ。もちろんすべて公称。
もうこの程度の数字はソラで言えるようになった。それぐらい没頭している。
健康的に肌が焼けた、いわゆる『黒ギャル』。インタビューによると騎乗する体位が好きで、初体験は15歳。陰キャな僕からすると全ての情報が刺激的だ。
そんな彼女が今ではまるで黒ギャルの面影ひとつなくタクシー会社で事務員をしているのだから驚きである。
ギャップがあるせいだろうか、僕の中ではイマイチ桜庭葉月と新斗米もこが同一人物という感じがしない。
顔のよく似た別の人というような、変な感覚があるのだ。
他の人には理解されないかもしれないけど、今のところそんな感じ。
だから画面の向こうで新斗米もこがガンガンに突かれていても、不思議と嫉妬心が湧いてこない。それゆえに僕は平気で彼女の出演作品を視聴して自身を慰めている。
実はこれが一番ヤバい性癖なのではないかと問われたら、否定できないかもしれない。
ちなみに最高傑作はやっぱりデビュー作だと思う。
黒ギャルの新斗米もこがオドオドしている男優をリードしていく作品で、主観的アングルから彼女がいたずらっぽい表情を浮かべ、じれったく意地悪に攻めてくるのがとても印象的だ。
自分ではそんなつもりはなかったはずなのだけど、彼女によって僕の内に秘められたマゾヒズムがくすぐられていく。
Mとは言っても、ムチでひっぱたかれるとか、ロウソクを垂らされるのが好きというわけではない。彼女が心底楽しそうに攻めてくる姿が、たまらなく愛おしい。それだけ。
気分が昂ぶっている新斗米もこを見て、共鳴するように僕も興奮する。
それがじれったければじれったいほど、頭が沸騰しそうになるのだ。
引き締まったくびれと、それに対して完璧にバランスの取れたおっぱいとお尻。
作品の終盤で馬乗りになりながら腰を振り、自分本位で快楽を貪ろうとするシーンに僕は何度お世話になっただろうか。
僕はシークバーをどこに合わせればどのシーンが再生されるのか完全に把握してしまった。
よく男には『一生抜けるイチオシ作品』があるとは言うが、まさにこの作品がそれであると胸を張って言い切れる。それぐらい好き。
今ではその動画ファイルがすっかりクイックアクセスの欄にこびりついてしまっている。
もうひとつお気に入りになってしまった作品がある。
ぱっと見はよくあるナンパもの。しかし普通と違うのは、ナンパを仕掛けるのがどう見ても女の子にしか見えない男の娘であるということ。
街中を歩いていた(という体の)新斗米もこは、女の子同士の撮影だと偽られて男の娘にナンパされる。
撮影現場に連れられていざ蓋をあけてみると、そこには立派なものが起立しているというドッキリである。
絵面としては女の子2人のいちゃいちゃなのに、やり取りはきちんと男女のソレなのでだんだん頭がバグってくる。彼女のテクニックで男の娘を攻め落とすシーンは何故かグッと来てしまう。
その性的倒錯感はボディブローのようにジワジワと性癖を侵食してくるのだ。
例えるならば酢酸鉛のような『甘い毒』みたいな感じ。気がついた頃には抜け出せなくなっていて、いつの間にか我慢の限界を迎えそうだった。
これは危険だと感じた僕は、まるでリセットボタンを押すかのように別の作品で中和を図る。
しかし時すでに遅く、知られざる自分の癖をまんまと開拓されてしまったのだ。
新斗米もこ作品は、とっても罪深いかもしれない。
ちょっと今日はひと味変えたいなと思ったときは真っ先にその作品を再生するようになり、こちらもデビュー作同様クイックアクセスの欄に動画ファイルが表示されるようになってしまった。
絶対に他人に使わせてはいけないパソコンが、ここにある。
みんなもクイックアクセスの欄には気をつけよう。
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