「中編コンテスト」だが、募集要項をよく見てみると……?

 前回ちらっと言っていた、文字数の話です。

 「楽しくお仕事」は、中編コンテストということで字数は20000~60000字。なぜ、他の長編のコンテストのように10万字以上ではないのか。


 今回も「楽しくお仕事」の概要から https://kakuyomu.jp/contests/kadokawabooks_isekaiworking/detail


 ここにはこんなことが書かれていましたね。

 以下上のURLの引用です


 ~

 賞・賞金等

 優秀賞 若干名

 賞金10万円

 受賞作品には担当編集者が付き、長編化が可能かをご相談の上でKADOKAWA より書籍として出版することを目指します。

 ~


 注目したいのはこの部分。

「受賞作品には担当編集者が付き、長編化が可能かをご相談の上」


 結局書籍化する際には、長編化するんじゃないかと思ったわけです。じゃあ、なんで「中編コンテスト」にして20000~60000字とわざわざ制限したのか。これは前回の「中編コンテスト」の総評に書かれていました。



 https://kakuyomu.jp/contests/kadokawabooks_fightingman

 以下上のURLの引用です。


(略)

 一般論として、我々は他の編集部に先んじて一人でも多くの新しい才能を見出したいですし、選考中、名前も知らない作家さんに驚かされることはコンテストの喜びでもあります。

(略)

 磨けば光る、そういう作品と作家さんを探すことになるだろう、というつもりだったのです。

(略)


 特に注目したいのはこの部分。

「我々は他の編集部に先んじて一人でも多くの新しい才能を見出したい」


 ここで私が思ったのは、

「負担の大きい10万字の作品を最初から求めるよりも、多少それよりは文字数少なくてもいいから、多くの作家さんに参加してもらって、新しい才能を見つけたい」

 こういうことなんじゃないかと。まさに執筆歴の浅い私にはぴったりです(笑)。それまで2000字ぐらいの短編しか書いていなかった私には、いきなり10万字というのはかなり無謀ですので。


 他の書籍化されている方々のエッセイとかを見ていると、書籍化には大体10万字くらいが最低でも必要なのだとか。だから、コンテストの多くは10万字以上の条件が付けられているのですね。納得。


 で、なんでこんな話をしたかというと、

「書籍化するときには結局10万字以上書くことになりそうだ」

っていうことなんですよ。


 そこからコンテストの作品をどうするか。私はこうするのがいいのではないかなと考えました。


【完結してもいいが、将来的に物語が広がる可能性が十分あるテーマ】


 私の作品「ウィズの魔法の絨毯タクシー」

 https://kakuyomu.jp/works/16817139558446430753

を例にすると、「タクシー運転手」という職業は言ってしまえば、どこにでも行けるわけです。第1章王都編としているように、今後ものすごい田舎にも、雪国でも、天空の街にも行けて、新たなキャラクターも無限に出てくる可能性がある。だからこそ、長編化に向いた作品になるのではないかと思ったわけです。

(ぜひ読んでね★このエッセイは読まれてるけど、絨毯の方が読まれてなくて悲しいの)


 そして、私が今回目標にしていたのは、「第1章完結」です。広がりがあった方がいいと思っていたとはいえ、「中編コンテスト」なわけですから、区切りのいいところまでは行きたいなと。まあ、そこまで行くことが出来なかったのは、悔やまれるところではあります。一番最初の想定では、第1章を完結させて、第2章を1話だけ公開して、その後の期待感を作り出すつもりだったんですがねえ。




◆◇◆


 さて、ここまで分析編でいろいろ話してきましたが、要するに私はを理解することがかなり重要だと思ったわけなのでございます。


 私は就活生なのですが、就活の中でGD(グループディスカッション)の選考をよくやるんです。で、「新たなディズニーを日本につくるならどこに建てる?」みたいな議題が出されるわけですよ。

 そういったときにFB(フィードバック)でよく言われるのが、「本質を見ろ」です。要は、「なぜそのお題が出されたのか」「そのお題の内容って結局何のために、何を目的にしてやるのか」をよく考えなさい、と言われます。今回、私がこういった分析をしたのは、そういった背景があったからかもしれません。



 分析編はここでいったん終了。書きたいことがあったら、後から追加します。次は【テーマ選択編】です。






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