第100話 消えた蛾の行方は!?

 何話か消したり、足したりしていますが、とりあえず100話達成しましたー!! 飽きっぽい私がここまでつづけられたのも、ひとえに皆様の応援のおかげです!!


 いつも読んでくださって、ありがとうございます!!


 そこで、今回は初心に戻って虫の話となります。


 主役は蛾ですので、苦手な方はごめんなさいです。


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 さて、家は結構古くて、だからといって昔の農家さんのようなほどの大きさではありません。


 ですが、つい最近までボットンでしたし、冷蔵庫も緑色でしたし、台所に至っては昭和のままですし、中々貫禄が出てきた感じはします。


 さて。話はうんと遡り、私が小学校高学年まで遡ります。


 遡りすぎちゃった。


 さて、朝です。確か前夜は雨がしとしと降っていたように記憶しています。


 が、その日はとても暑くなりそうな予感のする朝でした。ふと、トイレに行こうとした私の頬を、なにかがかすめていったような気がして、肩をすくめます。


 間違いない。蛾です。しかも、某特撮映画に出てきそうなほどの(実際はそこまでではありません。全長ほんの10センチとか、その程度です。ですが、本体の部分がめちゃ大きかったのです)大きさです。


 私は大声で親父さんに助けを求めました。肩はすくめたままで。


 で、親父さんが来てくれて、私は自分に起きたことを、肩をすくめたままで訴えました。でっかい蛾が飛んでいた〜と。


 親父さんの時代は、コウモリやらフクロウやらが普通にいたので、なにも蛾くらいでそこまで、と愚痴りながらも、律儀に蛾がいないか探してくれています。


 が、どこにもいず。


 もどかしくなった私は、どうしても自分の見たものが幻なんかじゃないと訴えますが、そんなに大きな蛾であれば、簡単に見つかるはず。もういいから学校に行くしたくをしなさい、と怒られてしまいました。


 ふいに、自分を全否定されたような気持ちになって、すくめていた肩をストンと落とすと、なんと私の肩から大きな蛾が飛び出してきました。


 うわっ。アレがずっと、肩に挟まっていたんだ、とパニックになりましたが、現物がいれば迷わず仕留めてくれるのが親父さんです。


 私の気持ちなど気にせず、蛾はもうやっつけたんだから、早くご飯を食べてしまいなさい、とまた叱られてしまいました。


 蛾のせいでっ!! 朝から気分が台無しです(笑)。しかも、何回も洗っても、蛾が挟まっていた事実は変えようもなく。


 あれは本当に気持ちが悪かったです。


 けどまぁ、何回思い出してみても、おっきな蛾でしたね。


 って、記念すべき100話が蛾でよかったのかな?


 つづく

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