第99話 謎の植物?

 中学生の頃に通っていた学校は、海が見える高台にありました。


 その時代は、業者さんが学校に来て、草刈りをするという習慣はなく、なんとなーく、割り当てられた時間で生徒が草むしりをする、という風習がありました。


 先日、現在放送中の朝ドラを録画していたのを見ていて、ふと思い出したことがあります。


 そういえば、あの植物? って、なんだったんだろうって。


 それは、雨の翌日とかに見ました。例によって、生徒をかり出しての草刈りの時間です。


 最初は真面目に草むしりをしていた私ですが、途中でそれに気づいてから、草むしりなんて忘れるくらい、夢中になっていました。


 あれが植物なのかどうかはわかりません。根を張っていなくて、普通に土の上にありましたから。


 見た目は一円玉くらいのサイズで、薄っぺらく、緑色でワカメと間違えるような風貌のあいつです。触ると薄いのに千切れなくて、ぐにゃぐにゃして、グミみたいな触り心地です。勇気を出して、匂いを嗅いでみると、ちょっと潮のかおりがします。草の間に落ちていて、すーっごくたくさんありました。


 結局あれがなんだったのかもわからず、思い出した手前、もんもんとしております。


 どなたか知っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、教えてくれませんか?


 つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る