第49話 ちょっと、違う[ミシン編]

 今回は、親子の親子における、親子だからこそのすれ違いトークをお送り致します。


 まぁ、ちょっとバトって見えるかもしれませんが、最後はいつも、強引に笑いに持っていくので心配しないでください。


 それは、ある日ののんびりとした日曜日のことでした。


 私「ヒマー!! ミシンやりたいけど、布がないっ!!」


 親父さん「じゃあさ、布買ってあげるから、アレ作ってよ」


 私「アレって?」


 親父さん「エコバッグ。簡単でしょ?」


 私「……いや? そうでもないぞ?」


 だってさぁ。私、独学でミシン覚えたんだしさぁ。むしろユーチューブとかのおかげで色々覚えることもあったけどさぁ。でもさぁ、布って、大きくなるほど取り扱いが大変なんだぜ。変なところ巻き込んで縫っちゃうこともあるしさぁ(あくまで私の実体験です。器用な方は、そんなことはないと思いますし、むしろ大きな布から取り掛かった方が楽という方もいらっしゃいます)。


 親父さん「できないの?」


 私「……難しいかなぁ?」


 だって。ポーチとか、一番大きなものでもノートが入るサイズの巾着とかさ。そんな程度のものしか作ったことがないしさ。なにより、接着芯について、まだ勉強中なんだもん(ミシン針にどんな影響が出るかが心配で、接着芯までたどり着けていないのです)。


 親父さん「けど、毎週観てるよね? ソーイングビー」


 私「うん。あれを観た限りは、とても簡単そうに作っているように見えるんだけどね。実際に五時間半で布から服を作るのって、大変なんだよ?」


 親父さん「へぇー?」


 まぁ、こんな感じでした。こればかりは、数をこなさないと上手になりませんからね。こんなことなら、断捨離する前に使えそうな布を取っておけばよかった、と後悔するも、いやいや、それをしたら、またゴミが増えるだけだよ、と自身での葛藤がつづくわけです。


 カクヨムユーザーさんで例えるとするならば、五時間半で十万文字書いて!! みたいな感じでしょうか? 無理でしょう?


 つづく


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