あと二時間後に世界が終わる。
そのことに僕と幼馴染の彼女の二人だけがふいに気づきます。しかし他の人たちは二人が慌てている理由が理解できません。
僕たちは、終わることだけは把握しているけど、どのように終わるのかまではわからないので、とにかく「世界が終わる」としか言えません。
タイムリミットが近づくにつれて虚無感が大きくなっていくなか、二人は後悔しないように最後の会話を交わすのでした。
美しくも残酷な世界と今さらな会話と、受け入れなければならない僕の心情が重なっています。切ない話が好きな人に読んでほしいです。