始まり
気が付くと、いつも見ていた森の中で倒れていた。
幾度となく繰り返されてきた中にこんな展開はない…起き上がろうとしたら手も足も思った通りに動く。
「やった!私は自由よ!」
今まで経験したことすらない自由、それを享受し走り回った。
(あれ、でも私は何で自由になれたんだろう?お母さんは?)
疲れにより冷静になったその瞬間だった…。
「……ッ…起動しました。
それを聞いた瞬間、この世界のルールに気付いた。
まるで自分がこの世界に元々生まれてきたかのように何をすべきか理解できる。
この世界のルール、本当の自由を手に入れるためには他人を殺し最後まで生き残らなければならない。
そのための力も与えられている。
ここは仮初の世界、いつ崩壊するかも分からない。
他の人に殺されるなんてまっぴらだ。何回も何回も殺されるような経験をしたが、あの恐怖にはいつまで経っても慣れない。
空を見上げると雲一つない青空の中、赤く輝く「13」という数字。
数字の意味が分かる、この戦いの参加者の数。
少女は特徴的な赤いずきんを被りなおす。
未だ物語に囚われている少女、赤ずきんは死なないため戦う決意をした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます