第17話 ミカエルが密偵として選んだのは・・・

 アトランティスの四神戦士ミカエルは、アトランティス王の密命を受け、惑星テラに滞在していた。テラでのミカエルの肩書きは、新興宗教「光の泉」の教祖だった。


 テラは現在、政情が不安定で、いつ核戦争がおきてもおかしくないとされる、フェイズⅢに分類されていた。レベル的には、ツアー客は訪れることが出来ない星のはずなのだが、なぜかホテルは満杯だった。

 なにゆえに許可が下り満杯なのか、ミカエルは知る必要があった。

 迷ったあげくミカエルは、かつてマルデク軍の要として有名だった武将オリオンを、素性を隠し、ホテルに送り込むことにした。


 その日、オリオンはホテルのフロントにいて、受付を手伝っていた。

 顔を上げたオリオンの目に、ひとりの青年の姿が飛び込んで来た。

 色々な星の住人を見てきたが、青年はまだ出会ったことがない何かを感じさせた。

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