第14話 クベーラと前シヴァ神セザール、そして新シヴァ神を継ぐのは・・・

 クベーラはその頃、前シヴァ神セザールがかつて惑星テラで滞在していた場所、ヨハネとルシファーが住む家の客人となっていた。

 前シヴァ神セザールは、クベーラが唯一愛した舞の名手で、特別な能力を持つ異能者だった。セザールはフォースを操ることができたのだが、それも特別なエナジーのフォースを操ることが出来た。

 クベーラが秘かにソラリスを離れ、宇宙の辺境の星であるテラへやって来たのには、わけがあった。それは愛するセザールを救うためだった。セザールはすでに死んだも同然だったのだが、それでも完全に死んだわけでは無く、異世界への生け贄となり、この世界と異世界との境界で、異世界からの侵入者を防いでいた。その姿を見たとき、クベーラは泣くことしか出来なかった。しかしセザールがテラにいたとき命を救った少年がいて、その少年がセザールの霊力を受け継いでいることを、ソラリスの将軍ルドラから秘かに教えられたのだった。クベーラはその少年を見つけ出し、護り、新シヴァ神へと導くために、惑星テラへ来ていた。

 少年は、セザールが自分の命と引き変えに残した、異世界からの攻撃と侵入を防ぐための新たな結界でもあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る