第9話 英雄ルシファーの孤独
宇宙連合軍最強の武将ルシファーは、先の宇宙戦争が終わってから、長らく心の病に取り憑かれていた。
異世界との結界となっていた惑星シャンバラが、異世界からの攻撃により滅びようとしていたとき、結界を守るべくルシファーは精鋭を連れて救援に向かった。敵の大将を倒し、ルシファーはシャンバラ救援に成功したはずだった。しかしその後、救援部隊が帰還の途について、シャンバラを離れたとき、シャンバラはなぜか炎に包まれ大爆発を起こした。そして宇宙の塵となったのだが、その時、異世界からの侵入を
長きにわたり防いで来た結界も失われてしまったのだった。
何が起こったのか、ルシファーにはいまだに理解できなかった。
ルシファーは宇宙連合軍きっての最強の武将だったから、誰もルシファーを責めるものはいなかったのだが、そのことが逆にルシファーの心の重い負担となり、心の病を発症するきっかけとなった。
ルシファーが休暇を過ごす場所として惑星テラを選んだ理由は、テラが宇宙の中心から遠く離れた、忘れられた星だったからだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます