第2話 お母様の本気レッスンその2

お母様。そのまま精霊召喚して無事、部屋崩壊。


「お母様!お部屋が大変なことに!?」

「ふふ、教育する時の私は本気よ!レイもついてきてね!」


お母様って以外にやばい!?てか


「大丈夫よ。あとで、この子になおしてもらうから」


そう言いながら何かを撫でながら言うお母様。うわすごい

見た目は白いドラゴン。ドラゴンってかっこいいイメージが強い、てかそのイメージしかないけど。


「きゅぅぅぅぅぅぅん」

「あら〜久しぶりの召喚だったから寂しかったのかしら?」


あれドラゴンかな?目はとろんとしているし、子犬が甘えるような声を出し、尻尾をブンブンと振って、今度は寝転んでお腹をお母様に向けて撫でてもらおうしている。


「そうだ。ハクちゃん、今日はね私の娘を紹介するわね」


お母様が私をハクちゃんと呼ばれるドラゴンに見せる。はくちゃんと私、5秒ぐらい見つめ合う。ハクちゃん急いで巨体を起こす。とろんとしていた目はキリッとなり、尻尾はピタッと動き止め、まるで先程のあれなかったかのような佇まいだ。

そして、


「リリーの娘、名をなんと言う?」


し、喋った!!しかも声低い!!!なんか、永年生き続けたことを感じる声だわ!!


「わ、私。リリーお母様の娘、レイ・ミールオーンです。」


私ははくちゃんの迫力に押されながら言う。


「吾の名はハクナ・エンペラー」


エンペラー、それってドラゴンの皇帝てこと!?思わず後退りする。


「もうはくちゃんたら、レイが怖がってるじゃない」

「そ、そうか?レイちゃんごめんねぇ〜。吾のことははくちゃんって呼んでね。ドラゴンは怖くないよ〜。ほら吾の頭を撫でてごらん」


ドラゴンの皇帝はあたふたしながら、撫でやすいようにかがむ。私はあまりのギャップの差に驚きながらも白くて硬い頭を撫でる。


「きゅうん....」


お母様はこの光景を微笑ましいと感じながら見ている。


「わぁ!!やっぱりハクちゃんだ!!!」


レオンお兄様が使用人とメイドを何人か連れて、壊れた扉を押しのけながらこちらをのぞいている。

「あら、レオ・・」

「わぁ!レオン君!見ない間にこんなに大きくなったね!!」


お母様がお兄様に向かって何か言ったような気がしたんだけど、ハクちゃんの声でかき消される。それと同時に尻尾の振りが激しくなっている。ちょっと部屋がさらに崩れちゃうわよ!


「そうだ。はくちゃん見て!俺も契約したよ!!」


そう言ってレオンお兄様は「いでよ!我が!」とか言ってお母様より二周り小さな魔法陣からは白と灰色の混ざった鷹が出てきた。てか、召喚できたのねこいつ。初めて見るわ。


「あら、最近まで雛だったのにもうこんなに大きくなったの、きっとレオンの育て方が良かったのね」

「え、ちょっと聞いてないよ!!リリー!レオンといつ契約させたの!!」

「ごめんなさいね、レオンははくちゃん達を驚かせるために毎日努力してて、ちゃんと召喚できるようになるまで言っちゃ駄目って」

「そんな!レオン君と一番最初に契約するのはこの吾のはずだったのに!!」


そう言ってはくちゃんはお兄様の鷲に噛みつく。レオンお兄様はあわてて取り戻そうとする。それを見てお母様は微笑ましく眺めている。情報量多いわ。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

今度は姫に転生したので最強目指します。 うどんの谷 @moci0201

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ