第182話 NHKマイルカップ簡単な振り返り

 NHKマイルカップは戦前の2強と言われた通り結果だけ見れば2強がワンツーフィニッシュ。


 スタートで大外枠アルセナールが出遅れ、キャプテンシーがハナに立つとボンドガール、イフェイオン、マスクオールウィンが続き、好スタートを切ったジャンタルマンタルも外の好位に取り付く。

 ジャンタルマンタルの内側半馬身後ろには1番人気アスコリピチェーノ。


 後方組と言うか最後方には必死に手綱を短く持って、鞍上が何とか抑えてるシュトラウス。

 600m通過34.3秒とミドル〜ややスローペース。キャプテンシーが先頭のまま4角を周ると、外からジャンタルマンタルがアスコリピチェーノにしっかりと蓋をしつつ上がってくる。


 最終直線に入りジャンタルマンタルはいつでもGOサインが出せる状態のまま、内にいるアスコリピチェーノをしっかりと閉じ込める事に成功。

 アスコリピチェーノは内から伸びようと、強引に隙間を突くも、運悪く前にいたマスクオールウィンが内にヨレて進路が狭くなり、アスコリピチェーノもブレーキを掛けて内にヨレる。さらに内にいたキャプテンシーとボンドガールが内ラチまで押し込められ勝負にならず。

 アスコリピチェーノは何度か体制を整えるも、再度加速するのに手間取る。


 一方、アスコリピチェーノを閉じ込める事に成功したジャンタルマンタルは、内でコチャ付いてる馬たちを尻目に抜け出して突き放す。

 後ろの外からはロジリオンがスムーズに伸びてくる。

 そのままジャンタルマンタルは1着。2着にロジリオンが来るかと思ったところ、内から再度加速してきたアスコリピチェーノが根性を見せて2着に浮上。

 3着にロジリオン。以下、ゴンバデカーブース、イフェイオンと入着。


 1000m通過タイム58.3勝ちタイムは1.32.4。

 馬場状態考えれば、ややスローペースだったかと思います。



 このレースは川田騎手がジャンタルマンタルを信じてアスコリピチェーノにキツイ競馬をさせた事が勝因だと思います。


 アスコリピチェーノと枠の並びが逆だったら、アスコリピチェーノが圧勝してたかもですね。

 着差は2馬身半付きましたが、2頭の実力差はさほどないと思ってます。


 アスコリピチェーノ鞍上のルメール騎手はずっと外に川田騎手がいたのを嫌がったでしょうね。

 4角でも蓋をされて進路を内寄りに変えて追い出しましたが、普段のルメール騎手ならワンテンポかツーテンポ遅らせて追い出してると思います。

 そうするとジャンタルマンタルはジャンタルマンタルで、GOサイン出さないと行けないですから、ジャンタルマンタルがGOサイン出してから、ワンテンポ遅れてアスコリピチェーノを外から追い出してたと思います。

 純粋なキレ勝負ならアスコリピチェーノの方が上でしょうし。


 アスコリピチェーノが自分の思ってる以上にズブい馬で、加速するまでに時間が掛かるのかも知れませんが、ルメール騎手らしからぬ仕掛けの速さだったように思えます。

 この辺は復帰明けで勝負勘が鈍ってたり焦ってたりしてたのかもですね。


 ジャンタルマンタルに関しては中距離は長く、1600〜1800がベスト距離でしょうね。

 この馬の強みに自在性と先行力がありますが、この2つを兼ね備えていると、レース中に大きく崩れる事はなさそうなので、後はどれだけ良い状態でレースに臨めるかだけだと思います。

 皐月賞のスーパーレコード決着からの中2週で、これだけ強い競馬が出来たのは純粋に凄いです。

 肉体的にも精神的にもタフな馬なのでしょう。


 アスコリピチェーノは負けて強しの内容ですし、評価を下げる必要は全くないです。

 次走がどこになるのか分かりませんが、アスコリピチェーノなら中距離も問題ないと思います。

 1度ブレーキ掛けてから、再度加速して2着まで持ってこれてますからね。生粋のマイラータイプならブレーキ掛けて、再度加速するのは難しいと思います。


 ロジリオンはスムーズに競馬が出来た上での3着なので、上位2頭とは差があったと思います。

 戸崎騎手ってポカも多いイメージですが、府中マイルとダート戦では、余程な理由がない限り無印にしてはダメな騎手だと改めて思いました。

 個人的に反省です。。




 不利を受けた馬の中では何と言ってもボンドガールでしょうね。

 内枠を利用して上手く内ラチが空いてたので、そこから伸びようとした所、どうにもならない不利を受けてしまってたので、大きな事故にならなくて良かったです。

 武豊騎手だからこそ『不利を受けた』で終わってしまいましたが、技術ない騎手とか若手騎手だったら、内ラチ破壊して悲惨な事故になってもおかしくないと思います。


 ただ、降着はなく内側に斜行したと言う事で、岩田パパとルメール騎手に過怠金3万円が課さられます。

 個人的な意見になりますが、これで過怠金3万円だけなのか。とも思いましたが、手応え的にアスコリピチェーノの方が上だったので降着までは難しいし妥当なライン何ですかね。


 馬券的はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノは3連単でも、持ってましたがロジリオンは無印評価。

 馬単も買いましたがアスコリピチェーノを頭にしてたのでトータル5200円のマイナスです。



 新潟大賞典は保険の保険で買った枠連のみ的中で、こちらは1200円のマイナス。


 今年は3連単が不発か的中しても1万〜3万ラインが多く、自分の得意なレンジ(5万〜8万)での3連単的中が、重賞では1度しかないです。


 けっこう3連単5万〜8万辺りの支払いになってる重賞もありますが、取りこぼしてますね。。


 明日は交流重賞名古屋グランプリがあります。

 おそらくは固いガチガチ決着で3連単でも万馬券にならないとは思いますが、少しでも点数絞って当てたいと思います。



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