第171話 桜花賞振り返りとフラワーパーク
桜花賞振り返り
1.2着馬と3.4着馬のバチバチのやり合いが面白いレースでした。
スタートは大きく出遅れる馬もなく、ショウナンマヌエラとエトヴプレがハナ争い。キャットファイトとコラソンビートが続く。
中団の10番手辺りにアスコリピチェーノ、後ろにステレンボッシュ。
最後方にスウィープフィートとライトバック。
最初に記載した通りで1.2着になった馬と3.4着になった馬は、レース通して互いにバチバチでした。
1着馬ステレンボッシュVS2着馬アスコリピチェーノ。
3角まではアスコリピチェーノが前にいて、すぐ後ろにステレンボッシュがいます。
アスコリピチェーノ騎乗の北村宏司騎手は、おそらくもう少し前目のポジション取りたかったと思いますが、スタート後の前目のポジション取りが激しく、シカゴスティングやセキトバイーストに挾まれ、前に行けず思ったより後ろのポジションになってしまった。と思います。
一方ステレンボッシュ騎乗のモレイラ騎手は相手をアスコリピチェーノだけに定めてマークしてますね。
4角ではステレンボッシュとアスコリピチェーノの順番が逆になります。
この3角から4角周るところが勝負の分かれ目だと思いました。
アスコリピチェーノが先に仕掛けると、阪神JFの二の舞いで差し切る事は難しいです。長く良い脚をアスコリピチェーノは使えますから。
なのでアスコリピチェーノの内後ろにいたステレンボッシュは、アスコリピチェーノが動きそうなタイミングで、同じように動いていきます。3角から4角に周るところで、遠心力も働きますが、ステレンボッシュ鞍上のモレイラ騎手は、明らかにアスコリピチェーノを外に押しのけてます。
進路を確保する為の理由付けで、外に押しのけて距離ロスをさせてます。
これがクリーンな騎乗か言われたらクリーンな騎乗ではないです。
ただ、降着にもなってない事からありがちな事でもあります。
ステレンボッシュは極力距離ロスを抑えて、最終直線で後は追うだけ。
アスコリピチェーノは外に押された分、距離ロスと追うタイミングが遅れた。
この差が1着と2着の差だと思います。
自分の競馬をしようとしたアスコリピチェーノと、アスコリピチェーノをマークする競馬をしたステレンボッシュ。
アスコリピチェーノはステレンボッシュに内後ろを取られた上に、一番人気の競馬をしようとした結果負けた感じでしょうか。
負けて強しの内容だとは思いますし、素直にステレンボッシュのモレイラ騎手の腕を褒めるしかないですね。
3着ライトバックVS4着スウィープフィート。
この2頭は最終直線まで最後方を仲良く走ってました。
最初から最後方のレースをしようとしてたのか、今のところ分かりませんが、この2頭も最終直線の入口ではバチバチでした。
武豊騎手鞍上のスウィープフィートは、少しでも伸びやすいように、最終直線で芝の状態が良い大外から伸びたかったのに、しっかりとライトバック鞍上の坂井瑠星騎手にガッチリ蓋をされてしまいます。
そこで仕方なくスウィープフィートは内から伸びざる得なくなり、馬群を捌くのにも手間取りました。そして、ライトバックが大外からスイスイと突き抜けた進路を後ろから追う形を取り4着。
武豊騎手はめちゃくちゃ悔しいし苛ついたと思います。
坂井瑠星騎手は坂井瑠星騎手で、武豊騎手のスウィープフィートを閉じ込めて、してやったり! 後は豪脚で突き抜けるだけ。だと思ってたと思いますが、1.2着馬が強すぎました笑
上がり32.8で1.2着馬に届かないのですから、どうしようもないです。
自分も最後方からレースを進めるとは思いませんでしたが、前々回だかに記載した通りに、ステレンボッシュとアスコリピチェーノ(2.3頭が競ってる)が競ってるけど、ライトバック(外から強襲してくる馬)が急坂ら辺で突き抜けるイメージはしてました。
さすがにG1でもハイレベルだったG1で1.2着馬した馬は強いですね。。ここは力負けでしょう。
もちろんどのG1にもレースにも鞍上の駆け引きだったりあるのですが、今回のG1は1.2着馬と3.4着馬の分かれ目が面白かったと思います。
5着になったエトヴプレも強い競馬でした。一頭だけ前目でレースして5着に粘ってますからね。
この馬も今後は注目ですね。
馬券的にも欲が出て穴狙いで点数拡げ過ぎましたが、上位評価3頭の決着だったので予想としては良かったと思います。
人気どこ決着ですが。。
来週は皐月賞ですね。レガレイラが勝てば牝馬では76年ぶりになります。
鞍上はルメール騎手が落馬負傷の怪我で出られず、北村宏司騎手になります。
北村宏司騎手は今日の桜花賞では、アスコリピチェーノで2着でしたからね、レガレイラはどうなる事でしょう?
最後に国内で存命の最高齢G1馬であるフラワーパークが老衰のため32歳で亡くなりました。
3冠馬ナリタブライアンが電撃参戦した高松宮杯でも、最終直線でようやくエンジン掛かって来たナリタブライアンの、はるか前方にフラワーパークがいました。
ビコーペガサスやヒシアケボノと言った短距離のスペシャリストを降しての初G1制覇。
その冬にはわずか1センチ。エイシンワシントンとのハナ差の激闘でスプリントG1統一女王。
フラワーパーク 生年月日1992.5.8
父、ニホンピロウイナー
母、ノーザンフラワー
母父、ノーザンテースト
戦績18戦7勝(7.2.1.8)
主な勝ち鞍:高松宮杯、スプリンターズS(1996)
シルクロードS(1996)
受賞歴:JRA最優秀父内国産馬
:JRA最優秀短距離馬
最優秀5歳以上牝馬の称号こそエリザベス女王杯を制したダンスパートナーに譲ったが、スプリント・マイル路線で無類の強さを発揮した歴史的名馬、ニホンピロウイナーを父に持ち、スプリント路線で一時代を築いた名牝。
こ冥福をお祈りいまします。お疲れさまでした、ありがとうございした。
また皐月賞については記載していきます。
お読みいただきありがとうございます。
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