第93話 ダービー振り返り本命ソールオリエンス外れ😭

 言葉を選ばず言えば、今回のダービーは『世代レベルが高いのか低いのか、どっちか分からないダービー』です。

 ドゥラエレーデやスキルヴィングの事もありますし、何とも言えない後味が悪いダービーになってしまいましたね。



 ゲートが開いた直後にドゥラエレーデの鞍上坂井騎手が落馬。

 ドゥラエレーデも坂井騎手も何事もなかったので良かったですが、ドゥラエレーデがカラ馬(騎手が乗ってない状態)となったので、多少はレースにも影響を与えたと思います。

 後ろめにポジション取った馬は、外にドゥラエレーデが走っていたので、やりにくかったと思います。


 一生に一度のダービーで、ドゥラエレーデもですし、不利を受けた馬たちもやりきれない気持ちになりますよね。

 誰が悪いってわけじゃないですが残念です。


 ペース的にはベラジオオペラが好スタートを切っていき、第1コーナーくらいからパスクオトマニカが逃げて、1000m通過60.4、2番手以降はおそらく61.5〜62.0くらいのスローペース。

 向こう正面ではパスクオトマニカが後ろに10馬身くらい離して逃げていきました。

 ここが1つのポイントだったと思います。

 ソールオリエンスを気にして、誰もほとんど動かず、3着に入ったハーツコンチェルトのみ外からポジション上げていきました。


 キレがなく前目でしぶとさを発揮する馬たちは、ここでポジション上げなかった事が響きましたね。。ファントムシーフの武豊騎手もレース後『向こう正面で勇気を持って上がって行かなかった事が敗因』みたいに言ってます。

 ペース読みの上手いレジェンドですら、ダービーとなると難しいレース運びになってしまうのですね。ダービーの重圧恐るべし。。


 最終直線に入ってもパスクオトマニカは粘り、タスティエーラが4.5番手から先頭を伺う王道レース。外からハーツコンチェルトも伸びて来る。

 ラスト200mくらいでタスティエーラは先頭に立つと、ジリジリ脚を伸ばして行く持ち前の粘り強さを発揮。

 内からはベラジオオペラ、外からは、ようやくソールオリエンスが馬群を捌きながら、外にいたハーツコンチェルトと一緒に伸びて来る…………が、タスティエーラは抜かせずにゴール。

 クビ差の2着ソールオリエンス、そここらハナ差でハーツコンチェルトが3着。ベラジオオペラは3着からハナ差の4着


 皐月賞の1.2着馬がダービーでは逆の着順になりました。


 勝ちタイムは2.25.2。。

 タイムだけが強さではないですが、遅いです。

 先週のオークス、リバティアイランドの勝ちタイムは2.23.1。。


 リバティアイランドと比べたらダメなんでしょうが、それでもタイムもレース展開も凡戦に思えてしまいます。


 やはりカラ馬の影響もあったと思いますし、ソールオリエンスが後ろにいたので、他馬も重心が後ろになり、そんななか人気薄1頭逃げたものの、誰も捕まえずにスローペースのまま直線勝負。

 差しも決まる馬場だったが、前残りもする馬場なので、スタミナある先行馬は止まらず。。


 タスティエーラは、展開が向いたの一言に付きます。

 もちろん強い馬なんですが、スローペースで逃げ馬を目標にレースはしやすかったはずです。

 レーン騎手云々より馬の力と展開が向いた。ってのが勝因だと思います。

 あと、堀厩舎は関東所属にも関わらず外厩は、いつも滋賀県にあるノーザンファームしがらきを使ってました。

 ダービー前だけタスティエーラは福島にあるノーザンファーム天栄。を使ったんですよね。


 頑なに、しがらきしか使ってこなかったのに大事なダービーでは、何が何でも勝ってやる精神で天栄に変えたのでしょう。

 これも輸送時間少なかったりで功を奏したと思います。


 私は逆によほどの問題があって天栄にしたのかな。って深読みしてしまいました。。

 堀調教師は過去に色々とあって天栄嫌いは有名ですからね。

 ノーザンファームの人から天栄を使ってくれ言われても、使わなかった位ですから笑



 レース後のコメントで面白かったのが、インタビュアーが『テン乗りはなかなか勝てないダービーですが……』みたいな質問をしたのですが、レーン騎手は『聞いたことない笑』と答えてます。


 そうです、短期免許で日本に来てるレーン騎手は、そのジンクスを知らないのです笑

 データ派の方やメディアの方々が揃って言うジンクスも知らなきゃ全く関係ないですし、しがらみもないですからね笑


 タスティエーラ陣営の執念が実ったダービー制覇でした。

 おめでとうございます!!



 2着に破れたソールオリエンスの敗因はパドックで、緩いウンチしてたので、下痢気味だったと思います。

 おそらく体調が良くなかったと思います。ワンチャンで距離が少し長く末脚が削がれたのかもですが、体調の方だとは思います。スローペースも向かなかった通りで、鞍上の横山武史騎手は『思ったよりスローペースになり、最後はあっぷあっぷになってしまった』

 と、コメントしてます。

 まだまだ、これからの馬ですし秋以降も成長するでしょう。

 これからが楽しみではあります。



 最後に急性心不全で亡くなったスキルヴィングについて話します。

 今までにもレース中やレース後に倒れてしまう馬は見てきましたが、気持ちの良いものではないですからね。

 全馬が無事に走り切るのが何よりも大事で楽しめるレースなんだと改めて思いました。




 キャロットクラブはホームページで下記のコメントを出してますので引用させて頂きます。


 ルメール騎手

「とても楽しみにしていた馬だけに、とても悲しいです」

Twitter「今日、スキルヴィングを、失ったことは残念です。素敵な馬で、みんなに惜しまれるでしょう」


 木村調教師「馬は一生懸命に走り、頑張ってくれました。

 おそらく長く苦しまずに天に旅立ったのだと思います。期待の大きな馬で、ダービーだけでなくこの先もと思っていただけにとても残念ですし、胸が苦しいですが、天国で幸せに過ごしてくれることを心から願っています」


 Twitterでもスキルヴィングが大差遅れでのゴール後にルメール騎手が下馬し、少ししてから倒れる姿がアップされてますが、やりきれないです。

 綺麗事ばかり語ってもしかたないし、美談にするつもりもありません。競馬をやる以上は万全な体制でも、こういった事は少なからず出てくるのです。



 青葉賞からのダービーローテはキツイとは言われてます。

 それはもちろんでしょうが、ダービー前に私が心配してたのは

 ◯外厩から帰ってきてからのスキルヴィングの調教が緩かったこと。

 ◯同厩舎のノッキングポイントの鞍上がギリギリまで発表しなかったこと。


 この2点です。調教が緩いのは出来上がってた。からではなく、疲れが取れてなく緩くしか出来なかった。

 スキルヴィングが体調戻らず回避することもあり得たから、その際はスライドでルメール騎手をノッキングポイントに乗せるために、ギリギリまでノッキングポイントの鞍上は発表しなかった。

 と、深読みしてしまいます。

青葉賞からのローテが原因なのかは分かりません。競走馬にも個体差ありますからね。

ハーツコンチェルトは青葉賞から3着に来てることを考えると、たらればですがスキルヴィングも好勝負になってたはずです。


 改めてスキルヴィングのご冥福をお祈りします。



 馬券的にはソールオリエンスとハーツコンチェルトは買ってましたが、タスティエーラは無印。

 もう少しベース流れて、レース展開が向かないと思ってました。

 安田記念で取り戻します。

 1番好きな現役競走馬、ジャックドールが出ますし笑


 お読み頂きありがとうございます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る