第7話
「……天使……みたいだ」
先頭に居た
「おいおい、いくら可愛いからって、流石に妹ちゃんをそんな風に言うのは……っ!!」
続いて入ってきた
加賀美によって捕らえられ、その部屋の中で吊るされている
「うふふっ、何だか男の子たちが増えているけど?みんな可愛いからまあ良いわ。どうせ、もう帰すつもりもないしね……ふふっ」
加賀美は突然押し入ってきた
「……
「お、おう。こりゃ、想定よりもやっかいだな……とりあえず、みんな落ちつけ!」
異様な光景を前に、流石の
「とりま、助けるぞっ!」
そう言った
「あら、それは困るわ」
それに気が付いた加賀美は何のことないとばかりにそう言うと、「えいっ」と指を一振りする。
「……っく、うわっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ」
──ドサッ
「
「なあに?その位で死んじゃうような子が何しに来たって言うの?あら?もしかして、
「あんたなんかに許されなくてけっこう。ってか、おばさん、マジ最低じゃん。
「お、おば……もういいわ。この至高の行いが小童に理解できるはずがないものね。そうよ、
「材料って……まさか、
「他に何があるって言うの?それにこの娘は望んで私の所に来たのに。自分が何者だったかも忘れてのん気に生きてた馬鹿娘。それを有効活用してあげただけ。どうせこのまま死ぬんだし、とっても良いこと教えてあげる。『「
「よくも……」
「あら?さっきから、そこの坊やの方がお怒りのようだけど、なんでかしら?」
「
「
加賀美の口から伝えられる真実に、
「やだあ、この娘のお兄さんなの?大丈夫?ちゃんと血は繋がってるの?」
「はあ?繋がってるに決まってんだろ?血が繋がるどころか、双子の妹の
「ぐふっ……ぐふふ……
「おいっ、何笑ってんだよ?」
「そりゃあ笑いたくもなるでしょう?材料が多ければ、より沢山儲けられるもの。その言葉遣いも何も気にくわないけど良くってよ。どうせすぐものも言わなくなるんだし。無駄に生きているよりもよっぽど人の役に立てるのだから、感謝して欲しいぐらいだわ。さあ、こっちに来なさい……乾涸びるまで絞りきってあ・げ・る」
「……っく、やめ……」
徐々に本性を現した加賀美は、もうすでに魔物の様な形相をしている。加賀美が両手で縄を手繰り寄せる真似をすると、
「
「だあっ、見えてるよ。ってか、
「うん。
「わかった。
「よゆー。
「いや、そんな戻さんくていい。凄い音はしたけど、
「りょ」
*
「
「
「だあっ、したら、
「お、おば……もういいわ。この至高の行いが小童に理解できるはずがないものね。そうよ、
加賀美は
「
「
「もうっ、もっと側にいらっしゃい?やっぱり
「
今度は
「ごめんごめん。先走り過ぎて迷惑かけちった」
「まじ
「
「それはまあ、俺がちょちょっと戻して、
「おま、連係プレーって言えよ」
「
「なんかね、できた」
「そうだっ!今のうちに、早く、
「そんなの、指示されなくてもやってるっつーの」
「
「
「ルキ、焦んな。大丈夫。俺がぜってー治癒してやるから」
「
「は?
「だって、それは……」
「とりあえず俺、出来る限りすぐ
「……っじゃーん!お待たせっ」
しゅるしゅる……という情けない音と共に、
「あれ?あれれ?もしかして、加賀美のこと倒せたん?あれ?じゃあ、もしかして僕チン、お呼びでなかった……?」
「ははっ!
「
「褒めてるし、全然大丈夫」
「それなら一安心……ってか、俺、一番いいとこ見逃したくさくない?
「えー、
「まあ、結局最後はフィジカルっしょ」
足元に転がる加賀美を軽く踏みながら、
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