第2話
「おかえり
「何?
「ただいま帰りました。ってか、この人は……」
「あー、拾ってきたっていうか、連れてきちゃった?」
やっと
「なんだよ……
「やだやだやだ……俺、この前みたいになるの絶対嫌だからねっ」
「ちょっと、やめてくださいよ。まるで僕がいつも、その、出かける度に、猫とか幽霊とか連れてきちゃう迷惑な人みたいな言い方……」
「いや、まんまその通りっしょ」
「いやいやいや、この前のやつは、あれは確実に
「はあ?ナニ言っちゃってんの?」
「だって、絶対僕だけの所為じゃないし」
「あんだよ?
「まあまあ、
「っへ?あ、俺…じゃなくて、僕?です、よね?」
「ふふっ、んで、
「ああ、そうだった。そうですよ、僕がその人を連れてきたんです」
「んなのは最初からわかってんだよっ!」
「ってかさ、
まどろっこしい言い回しの
「流石!
「ぬぁっ!」
得意げに語り始めた
「えっ!!ってことは、
「ええ、まあ……それは、はい」
「ちょちょっ、レンレンはもう使っちゃダメってこの間決めたよね?」
「そうだよ。ねえ、
「えー、でもこれはしょうがなくね?だって俺たちがどう頑張ったって無理なんだし。最終的には
「ほらっ!やっぱり
「あっ、あのっ!!初めまして!
「ははっ、急に大っきい声出すじゃん。そんな
「あ、あの。俺……じゃない。僕自身、まだ半信半疑というか……ってか、ぶっちゃけ
「うわっ、マジで?よく分かんないのに来ちゃったの?凄いね、やるじゃん!」
「もう
「もちろん!」
「わかりにくっ……ああ、ごめんなさいね。貴方に負けず劣らずこの声のデカい感じのヒトが
「向かう……って?」
「あれ?レンレン、それも説明してないの?」
「いや、僕ちゃんと言いましたよ。
「ええっ?
「いや、あれじゃない?たまたまレンレンと知り合いだったとか……」
「それな。
「ん?僕と
「はい……あっ、でも、
「ヤバぁ。
「ああっ!ほら、あれかもよ?このヒトのあれも、
「お前、途中から“あれ”ばっかだぞ?」
「でもでも、7人目ってのには流石に反応したってか、こう、やっぱ心当たりがあったわけでしょ?」
「いやあ……特にはないっすね」
「いやいやいや、何かあるでしょ?」
「うーん……強いて言えば、7っていう数字は好きです!ほら、ラッキーセブンだし」
「わかりますっ!7って特別なんですよね?ってか、まあ実際特別なんで、僕らも7人揃わないと始まらなかったわけですし、しかも、7人の侍とか、7人の何ちゃらって良くあるじゃないですか。BTSも7人ですし、ジャクソンも確か……」
「いや、ジャクソンは5だよ。ってか、ホント時間の無駄。もう埒あかねーし、はよ、行こ?」
寸前までその輪に加わっていたはずの
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