触れたい。

1時間目。私はとても緊張していた。理由はもちろん、となりの皇君のせいで。

翔「ねえ、」

「…」

翔「ねえっ」

「…」

翔「…おい」

「っはいっ!すいません!」

翔「…教科書、見せてくんない?」

「…っどうぞ」

(どうしましょう、無視してしまいました…)

あわあわしているどこからか視線が来た。

(ま、まさか…皇君が怒っていて殺すぞみたいな視線でしょうか!もう俺にかかわるなと言われたらどうしましょう⁈好感度ダウンです…私は最初から何をやっているんでしょう誰からも愛されることなんてないのに好感度なんて…)

おそるおそる隣を見ていると皇さんが笑いながら見ていた。

私は恥ずかしくなった。

翔「…おもしれー女だなあ」

「え?」

私が意味が分からないように首をかしげていると

翔「…これあげるよ」

そうすると机の上にポトリと小さいビンが置かれた。

中にはきらきらとしたものが光り輝いている。

「あの…これは?」

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