息詰まり
「お疲れ様でした、ありがとうございました。」
日課とも言えるかもしれない、
部活を終えた後の挨拶を済ませては
荷物を簡単にまとめ
更衣室へと向かった。
新人選が近づく中、
部員達には適度な緊張感に包まれていた。
文化祭も終わり年内の行事は、
残すは合唱コンクールのみとなった。
2年生は修学旅行もあったはずだが、
私は1年のため勿論ない。
運動会も5月に終えてしまっている。
段々と年末、そして2023年が
近づいているのだと思う。
私の通う学校では
音楽科が併設されているためか、
合唱コンクールへの気合い入りが
随分と違うと肌で感じていた。
本番まで2ヶ月ほどあるものの
既に大きく動き出している。
あみか「美月ちゃんお疲れ様ー。」
美月「お疲れ様。」
あみか「疲れたねー。」
美月「そうね。」
あみかはというと、
あまり緊張感のないままに
今日を過ごしているようで、
通常通りの声質に安心する私もいた。
彼女は、5、6月あたりの
私の惨状について
まだ覚えているのだろうか。
部活に参加するもまともに
活動できなかったことや、
廊下で蹲っては動けなくなったこと。
たった今は忘れているのかもしれないが、
話せば思い出すだろうことは
容易に察しがつく。
クラスメイトの陽奈にも
大きな心配をかけたものだ。
以降も彼女とは、時に話をする。
好きな曲や本を教え合うのだ。
陽奈もあみかと同様、
私を取り巻いた多くの体調不良を
思い出すことはできるが、
たった今は頭から抜け落ちているはずだ。
様々な異常状態に見舞われたが、
その数々は波流が和らげてくれた。
そんな波流は最近
浮かない顔ばかりしている。
何故か。
理由はそれとなく目処が立っているが、
明確に何があったかまではわからない。
理由、それはきっと自分探しの旅だろう。
梨菜、波流、麗香、その幼馴染の
4人で行われた旅行。
その後に波流はぱったりと
ツイートをしなくなった。
梨菜はというといつものようだったが、
錯乱状態に陥りかけていたりと
不安定な様子が多く見られた。
最近になって波流は漸く
ツイートをぱらぱらとするようになり、
ひとつ安心はしていた。
だが、根本が改善したとは思えなかった。
それは波流の顔を見ていればわかる。
それに、休み時間などでも
波流は私のところへと
足を運ぶことが多くなった。
何があったかまでは
聞かなかったものの、
何かがあったのだろうと
察することは容易で。
あみか「もうすぐ試合だしねぇ。」
美月「新人大会ね。」
あみか「気張っちゃうなー。」
美月「先輩だけでなく先生もぴりぴりし出したもの。仕方ないわ。」
あみか「休みてぇー。」
美月「今週の月曜と火曜は文化祭の振り返りで休みだったでしょうに。」
あみか「あんなんじゃ足りないよ。」
美月「そう?」
あみか「美月ちゃんはタフだねぇ。体力回復パラメータが赤ちゃんみたい。」
美月「褒めてないわよね?」
あみか「褒めてるよ。ほら、子供はあれだけ騒いではしゃいでても翌日にはけろってしてるじゃん?あの感じ。」
美月「あぁ…。」
あみか「納得?」
美月「言いたいことは分かったわ。」
あみか「てなわけで褒めてるってことさ。」
美月「はいはい。ものはいいようね。」
あみか「もー、世の中の全部がそうですー。」
ぶつぶつと言いながら
着替えを進める彼女。
5月ごろから比べると
随分と仲良くなった。
まだ探り探りだったあの頃とは
少し違った距離感になったのではないか。
あみかと話す間に
いつの間にか自分も着替え終えており、
鞄を肩にかけて更衣室を出た。
更衣室にはほとんど人は残っておらず、
私たちが最後の方であることは
自然と理解できた。
下校する手前、
ふと思い立って振り返る。
すると、私の通う高校があるではないか。
それは当たり前の光景であるはずなのに、
今だけは感慨深く見えた。
あの棟の裏側あたりが
私のクラスがあるのだろうか、
あそこは音楽室だろうか。
目で追っていくうちに
様々な思い出が自動的に想起される。
たった7ヶ月弱の高校生活なのだが、
ありえないほど思い出が
詰まっているように思う。
あみか「…?」
美月「…。」
あみか「美月ちゃん?」
美月「…あぁ、ごめんなさい。」
あみか「んーん、全然いいよ。」
美月「なんだかぼうっとしちゃって。」
あみか「あー、あるよねー。」
美月「あみかもあるの?」
あみか「勿論。誰だってあるもんでしょー。」
美月「…そうね。」
あみか「そういえば最近遊留先輩とはどうなの?」
美月「え?どうって?」
あみか「捗ってる?練習とか、それに限らず関係とか。」
美月「練習は…まあ、見ての通りよ。」
あみか「ペアとして日に日に良くなってってる感じねー。」
美月「えぇ。」
あみか「関係は?」
美月「何よ、関係って。」
あみか「進展あり?付き合った?」
美月「馬鹿、何言ってるのよ。」
あみか「最近2人の距離が近いから、本当にそうなのかなって。」
美月「そんなのじゃないわよ。」
あみか「ふうん?」
美月「疑ってるでしょう。」
あみか「いーや、全然。」
ふらりと首を傾げ、
そのまま今度は反対方向に
体を揺らしては
鞄を肩にかけ直した。
近しい人の中であみかのようなタイプは
あまりにいないのではないか。
マイペースで、思ったことは
考えるよりも前に口から出ているような。
のほほんとしているけど、
きっと内側は繊細であるような。
歩もそんなタイプではないし、
梨菜も波流も、花奏だって違う。
陽奈も勿論異なっている。
新しい人格の持ち主なのかもと
不意に思うのだった。
あみか「暗い顔してるよね。」
美月「…え?」
あみか「遊留先輩の話。」
美月「そうかしら。」
あみか「なんか、時々下向いてるよ。」
美月「…。」
あみか「さっきね、遊留先輩、校舎の方に向かってったよ。」
美月「…え?」
あみか「忘れ物かな?」
美月「そうかもしれないわね。」
あみか「行かなくていい?」
美月「もう帰ってるわよ。」
波流はいつもぱぱっと着替えては
すぐさま更衣室を後にした。
それはなぜなのか分からない。
理由などないのかもしれない。
ひと月以内に起こった変化ではなく、
4月あたりからそうだった。
いつも私があみかや他の人と
話してからくるものだから
よく校門の近くで待たせたものだ。
今だってなんら変わってはいないけれど。
まだ私たちは夏前と
同じ生活をしている。
私はトマトジュースを常飲するようになり、
時折生肉から少しばかり滴る
生臭い液体を口に含んだ。
それでは凌ぐことができないものだから
波流に頼んで血をもらった。
ティッシュに染み込ませて、
そこから少し香りを楽しむ。
ティッシュがぼろぼろにならない程度に
口の中に含んで味わう。
傷口に直接口をつけて飲んでいた時ほど
満足することはなく、
いつも口からそれを離すときは
物寂しいのだけれど、
波流が苦しそうな顔をしないことの方が
私にとっては重要だった。
だから、いつも我慢をした。
今となってはこの生活に
慣れたと言っても過言ではない。
ただ、血を口にすると
もっと欲しいとは思うのだが、
昔ほどではないと思いたい。
今の状態で寧ろ血を直接
口にしてしまったらと考える方が怖い。
忘れていた快楽を思い出すことで
心が暴れるかもしてないと思うから。
私は、この先も一生このままなのだろうか。
それとも、治るのだろうか。
同時に、波流も私に縛られたままに
なってしまうのだろうか。
波流は、それでよしとしているのだろうか。
波流は私を助けてくれた。
それは綺麗事だったかもしれない。
けれど、私は救われた。
美月「……いえ、見るだけ見てみるわ。」
あみか「うん。先輩大喜びだよ。」
美月「会えたらね。」
あみか「んー、らしくもない。」
美月「何がよ。」
あみか「いつもの美月ちゃんはもっとこう、自信しかないって感じ。」
美月「今は?」
あみか「角が取れた。」
美月「じゃあ成長ね。」
あみか「ふふ。ならいいや。」
あみかはふんわりと笑って
私に手を振って送り出してくれた。
そのままゆったりと歩いて
小さくなっていく背中。
なんだか秘密基地にて私を
助けてくれたあの時の光景と重なる気がした。
私は目を覆っていて見えてないのだが、
こうだっただろうという予想くらい
容易にすることができた。
何度思い出しても色褪せない。
寧ろ色はどんどんと鮮明に
なっている気さえする。
°°°°°
ふと、体にかかる圧がなくなった。
さくり、さくり。
足音が遠ざかってゆく。
歩ねえがどこかへ行ってしまう。
待って。
…待ってよ。
…あの時、お泊まり会を
しようと言ってくれた時。
…歩ねえはこんな気持ちだったのかな。
不意に、体を起こされる。
歩ねえだろうか。
…否、違う。
歩ねえはこんなこと、しないはずだ。
恨みのある私に対して
ここまでするのは変だ。
°°°°°
色が鮮明になっているように感じるのは、
きっと脳内で勝手に
脚色を加えているだけなのだろう。
雨の音。
土の香り。
血の味。
その全ては、私を優しく
抱きしめてくれている。
離さないように、と。
見方を変えれば、ここから逃さないようにと。
美月「…。」
ものはいいよう。
本当に全てに通じるのだと不意に思う。
起こった出来事は1つ。
それに対して思うことのできる数は無限大。
受け取り手次第なのだ。
私は踵を返し、
そのまま教室を目掛けて走った。
もし、本当に忘れ物を
取りに戻っているのだとしたら
波流のクラスに向かえばいい。
しかし、そうではない可能性だってある。
可能性の話だ。
今、頭を無にしてできること。
それは、波流がいつも過ごしている
教室へと向かうだけだった。
美月「…っ………っ…。」
階段をいくつか上がる。
思い出した。
私、4月の時に波流と放課後、
教室に戻ったことがあった。
°°°°°
波流「ごめんね!全然前見てなくって。」
美月「いや、いいんですよ。大丈夫ですから。」
波流「無事でよかった。そういえば何でここにいるの?帰ったんじゃなかったっけ。」
美月「本を読み終えていたのに返すのを忘れてて…それで部活後に来たんです。」
波流「そうだったんだ!間に合った?」
美月「はい。時間ぎりぎりだったけれど、快く対応してくれました。」
波流「へぇ、司書さんって優しい人なんだね。」
美月「はい、とっても。」
---
美月「先輩こそ、どうしてここに?」
波流「はっ…そうそう、教室に忘れ物しちゃって。」
美月「そうだったんですね。」
波流「あのー…さ、よかったら何だけど教室までついてきてくれない…?」
美月「え…?」
波流「怖いのがほんとに無理なの!ずっと心臓がどきどきしてて…。」
美月「それは…走ってきたのもあるとは思いますけど…。」
波流「お願い!もう先輩の威厳なくしていいから!この通り!」
---
美月「頭をあげてくださいよ。」
波流「来てくれる?」
美月「…本当のことを言うと、私も暗いところや怖いことは苦手なんです。…私が側にいても心もとないと思いますが、それでもよければ。」
波流「本当!?やった、ありがとう神様美月様。」
美月「先輩がどっちなんだか分からなくなりますね。」
波流「それ、友達からもよく言われるの。波流って下級生の子と燥ぐタイプだよねって。」
美月「ふふっ、想像つきます。」
°°°°°
あの頃から随分と関係は変わった。
今となっては名前は呼び捨て、
敬語も取っ払って対等に話している。
部活の時は流石に周りの目もあるので
先輩呼びに加え敬語も使っているけれど。
それでも、変わった。
波流、あなたは私によく
笑うようになった。
落ち着いて、安心して笑うようになった。
気張らず、緊張せず。
私だってきっとそう。
それが、最近ではまた別の方へと
変わってしまった。
波流は笑ってはいるものの
どこか引き攣っているように見えた。
私が感覚的に手に取ったものだから
それが正しいのか杞憂なのかわからない。
余計なことをしているのかもしれない。
けれど、波流は私に
余計だと思うようなことをしてくれた。
その余計なことに助けられた。
私はあなたの力になりたい。
これまでも、今も尚
助けてもらっているのだから
少しくらい力になれれば、それで。
たったった。
軽快な音を鳴らしながら階段を登り終え、
波流のいるであろう教室へと向かった。
美月「…っ!」
すると。
何とあみかが言ったことは的中しており、
波流は自分の教室にいたのだ。
自分か、将又誰かの席に
指をそっと這わせたまま
視線は窓の外に向いている。
座ることすらせず斜光を浴びる姿から
自然と目を離せなくなっていた。
波流「…。」
美月「…波流。」
波流「…あ、えっ…美月ちゃん?」
美月「えぇ。来ちゃった。」
波流「もー…来ちゃった…って、私ここにくるって言ってないのにー…。」
美月「偶々よ。」
波流「ほんとにぃ?」
美月「勿論。」
波流「えへへ。ならいいや。」
美月「何をしてたの?」
波流「うーん…ぼんやり。」
美月「忘れ物したわけじゃないのね。」
波流「え?何で?」
美月「何となくよ。」
波流「ふふ、違うよ。忘れ物じゃないよ。」
美月「そう。」
波流「うん。」
波流はちらとこちらを見て、
少し微笑んではまた
窓の外を向いた。
その先には誰かがいるのか
気になりはしたものの、
角度や階数から考えるに
校庭は全く見えないであろうことは
分かりきっていた。
ただただ外を眺めている。
流れる雲、飛び立つ鳥。
自由なものに目を向けて、
時間を贅沢に使っているのだ。
少し前の波流だったら、
忘れ物があったんだと
誤魔化していたに違いない。
無理に笑ってごめんって
ひと言付け加えている姿が目に浮かぶ。
それがないということは、
いくらか心の弱みを
私に見せてもいいと
思ってくれているのだろうか。
美月「…単刀直入に聞くわ。何かあった?」
波流「…。」
美月「全部を言えってわけじゃないわ。ただ、悩んでいるようであれば力になりたくて。」
波流「逆にさ、何があったと思う?」
美月「くどいわよ、波流。」
波流「あはは、手厳しいー。」
美月「下校時刻もあるのだから、あまりゆっくりはしていられないのよ。」
波流「優等生だね。」
美月「今に始まったことじゃないわ。」
波流「あはは、そうだった。」
あくまでこちらを向くことなく
乾いた声で笑うのだ。
斜め後ろから見る彼女の目元は
果たして笑っているのか否か
判断し難いのだった。
波流「…あー…あのね。……友達じゃないって、対等じゃないって…言われちゃって。」
美月「…それは…誰に?」
波流「……。」
美月「…。」
波流「…あ、はは…黙っててもしょうがないよね。」
美月「…いいわよ、見当つくから。」
波流「ま、そうだよね。」
美月「…。」
波流「まぁ…その……梨菜に、ね。」
°°°°°
歩「どうしてそんなことするの。」
美月「あははっ。」
歩「ねえ、なんで。」
美月「だって楽しいんだもーん。」
歩「…ひどいよ。」
美月「えー?」
歩「ひどい。友達なのに。」
美月「でもみんなもやってるじゃん。」
歩「…ら…い……。」
美月「えー何ー?はっきり喋ってよー。」
歩「友達なんていらない!」
°°°°°
美月「…友達じゃない、ね。」
たったの言葉ひとつで
嫌なことを想起できる人間の頭は
正直どうかしてるとしか
言いようがなかった。
波流も同じ思いに
駆られているのだろうか。
波流「そう。なんだかはっとしちゃってさ。」
美月「思い当たる節があったの?」
波流「…ないとは言えなかったかな。」
美月「そうなのね。」
波流「梨菜と初めて会った時さ、この子のことは守らなきゃって思ったんだよね。」
美月「…。」
波流「だから、対等じゃないって思ったんだろうな。」
美月「波流は梨菜に助けられたと思うことはあった?」
波流「…うん、あるよ。」
美月「なら、それは対等よ。与えるだけじゃない、与えてもらってもいる。」
波流「…だといいけど。」
美月「…。」
波流「…守りたい欲を晴らしたいだけ…そうなんじゃないかとも言われたの。」
美月「痛いところを突くわね。」
波流「あはは…ねー、そうだよね。」
美月「何て答えたのよ。」
波流「あー…どうだったっけ。」
美月「…。」
波流「うーん…何かしら返したとは思うけど、梨菜の求めてる答えじゃなかったんだろうなぁ。」
美月「…だから、最近はあんまり…。」
波流「あ、やっぱりわかる?」
美月「あんなにべったりだった2人がずっと別々にいるんだもの。流石にね。」
波流「あはは、だよねぇ。」
重く考えてはいないのか、
結った髪の毛をくるくると
指に巻きながらそう呟いた。
その色は一体何を含んでいるのか
全てを理解することは難しい。
美月「…大丈夫よ。波流は…波流には、その優しさがあるわ。」
波流「…。」
美月「誰も見捨てないような優しさがある、それに梨菜だって救われてきたはずよ。」
波流「だといいな。」
美月「絶対そうよ。私だってそうだもの。」
波流「…。」
美月「そして、その反対もあったと思いたい。」
波流「うん。」
美月「私が…波流の力になれたことがある…と…」
…あぁ。
力になれたことがあると
言い切れるような場面はあったか。
そう疑問が浮かんでしまっては
次に吐き出す言葉を見失ってしまった。
何を言いたかったのだったか。
過去に波流に吸血衝動が
ばれてしまって以降、
私は彼女に縋るばかり。
挙句の果てに瀉血なんて提案をした。
そんな私が、波流を救ったことが
あったのだろうか。
°°°°°
あみか「いつもの美月ちゃんはもっとこう、自信しかないって感じ。」
美月「今は?」
あみか「角が取れた。」
美月「じゃあ成長ね。」
あみか「ふふ。ならいいや。」
°°°°°
あの時のあみかは言葉を選んだのだろう。
きっと言いたかったことはこうだ。
私が私を信じる心が弱くなっー
波流「あったよ。」
美月「…!」
波流「沢山あった。」
ちらとこちらを見てくれた。
たとえその瞳が確と
私を捉えていなかったとしても。
その瞳は梨菜ばかりに
向いていたとしても、
安心させるためだろうか、
視線を寄越してくれたことが嬉しかった。
もっともっと長く語りたかった。
あなたにどんな凄いところがあるのか、
どんなにいいところがあるのか。
そしてどれほどあなた自身が
それを自覚していないのか。
語って伝えたかった。
目の前にいるあなたに。
波流に伝えたかった。
なのに、言葉は浮遊し続け、
逡巡した挙句のこと。
美月「…波流は、大丈夫。」
波流「えへへ、ありがとう!」
絞り出せた言葉はこれだけ。
自分が情けないと思うと共に、
反面、波流は穏やかに笑うのだった。
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