4 ランジェリーショップ1
放課後に各々が帰宅準備を始め、俺もカバンに筆記用具を収めていたところに
「涼真、下着買いに行く約束なんだけどさ、隣町のモールなんだ…時間大丈夫?」
「別に他に用事なんてないしさ、いいよ。ちゃんと付き合うって」
申し訳なさそうに聞いてくる蒼に俺は即答する。
「…さんきゅ」
嬉しそうにホッコリ笑みを浮かべる蒼。
「お二人さ~~ん!」
「「ん?」」
俺と蒼が話している所に小鳥遊がやってきた。
「何?」
「何じゃないよぉ、日向ちゃんと二人で下着買いに行くって話…!」
「あぁ、まぁそうだけど…」
「来生君まで…あのね~女の子になったばかりとはいえ日向ちゃんと男女二人で下着買いにいくっていうのはそれはもう恥ずかしいことなんですよ。だから私も付きそうって言ったの」
「恥ずかしいか?蒼?」
「んん、まぁ少しは。だけど涼真だから大丈夫だけど…」
「だって」
「あぁ…そうですか…お二人は普通の男女とはちょっと違いそうだものね…」
肩を落としてため息をつく小鳥遊。
「はは~ん…そうか小鳥遊…おまえ日向の下着選びたいんだろ?」
「ひゃう!?ひょ…ひょんなことはないれすよ!!!」
図星らしい。こいつ…。
「思いっきりキョドってんじゃん…」
「正直僕もどういう下着選んでいいかわかんないし、小鳥遊が来てくれるならそれはそれで助かる」
恥ずかしげにポリポリ顔をかきながらつぶやく。
「決まったな。じゃあ行くか」
「うんっ!」
話がまとまった所で俺達は隣町へ行くべく駅へ向かった――
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