相変わらずの面白ルビに、キャラクターがみんなユニークで可愛らしいイメージ✨
音声で聴いてみたい、味のある語りですね。
薬を飲んですぐに効くシーンは、確かにいくらフィクションでも都合良すぎだな〜と常々思ってました(笑)
作者からの返信
友香さん、味のある語りなんて思ってもみず、嬉しい限りです。音声で聞くと、物語に臨場感が生まれたりして楽しいですよね。
キャラクターの雰囲気を書かずに醸し出すため、ある程度イメージの湧く彼らを起用しました。短編ゆえの工夫と言いましょうか。良く言えば。笑
薬は便利なアイテムのような位置づけですが、体質の異なる万人に同じ効果があるはずもなく( Д ) ゚ ゚
まあだからこそ茶よりも、効果が明確な『薬』としてプッシュできるものの方が、商業的価値は高まるのでしょう。ヽ(゚∀゚)ノ パッ☆
改めて薬学って古くからの英智の積み重ねなのだな、と感じます。
老ドワーフ師の目にノームさんはどう映っていたのでしょうね。
作者からの返信
かわのほとりさん、薬の世界はある意味でプラシーボ効果がそれなりの役割を果たしていたりしますね。
そして生きものに対して使う以上、そのものを調べるだけでは不十分。実際に臨床の場で投与した記録が積み重なってこそだと思います。
というか大昔の研究者は毒も薬も自ら口にしてみて、お腹壊したりしてたんじゃないかと((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
さて結局はそのまま老ドワーフの元には留まらずに、また新たな旅立ちがあったようですが、どうでしょうね……
「くっそー! アイツ逃げやがってー!」
だったりして。笑
昔手や腕のアトピーがひどかったときどくだみ茶を飲んでいたことを思い出しました。体から毒がなくなるのだと信じていたような気がします。ちょっと懐かしいです。
作者からの返信
柊さん、アトピーのように皮膚に症状が出るものは結構しんどいですよね。私も油断すると手足に局所的な炎症が起きて皮膚がボロボロになるので少しはわかるかも。でもアトピーはもっと慢性的に痒かったりでお辛かったでしょう。
お気づきかもしれませんが、ここで登場した『萬薬』とは、まさに『どくだみ』のことです。お茶があることは知っていましたが、当時の認識は『くさい草』(乾物はその香気成分が飛んでなくなっています)。いろんな効果があるなんて全く知らず、無知の極みでした。
薬は身体が元の状態に戻ろうとするのを補助するものなんですよね。だから全くの他力本願で神頼みしても何の意味もないのと似ているし、体質との相性次第で効果も全く違うというのがオモシロポイントかなと思います。( ´ ▽ ` )ノ
何よりキツイ薬で見かけの症状を視えなくするだけよりは、どくだみ茶でやんわりと調整することで快方を目指すという選択はとても良いと思います☆
異世界転移《かみかくし》のルビが秀逸です! 転移元ではそう言われてるかもしれませんもんね。
どれほど便利で万能に思えるものでも、見方によってはつまらない。何を基準に物事を考えるかによって、ものの価値は変わってきますね。
作者からの返信
陽澄さん、異世界転移《かみかくし》にご注目いただけて嬉しいです!
『神隠し』という言葉や考え方は、『残された側の視点』で自分を何とか納得させ前向きに生きるために、その混乱から抜け出そうとして生み出されたものかなと考えました。
また『異世界転移』の創作物は居なくなった者のその後を描いたものですが、それもまた『此処ではないどこかで元気にやっている』という物語があることで、残された者にとっては救済の意味があるように思えます。
私自身が『異世界転移』という概念を物語に組み込む時は、そういった解釈で使いたいな、と。
>何を基準に……
と本当にそうでして、実際民間薬としては、とりあえず飲んどくかみたいな気安さゆえに万能。でも、後継を育てようとしている老ドワーフにとっては、学術研究か商業研究かで、大事なポイントが違うということを伝えたかったのだと思います。
ごきげんよう、そうか、ノームさんにとっての衝撃的な発言。
万能薬なんてつまらない。
万能薬は、病気やけがで苦しんでいる人にとっては確かに素晴らしいものなんでしょうけど、根っこ業界(すごい業界だなって、思わず笑っちゃいました!)のドワーフさんにとっては、確かに研究し分解し追究していく価値はあまりないのかもしれませんね。
だからノームさんも、万物の意図を解きほぐし、ひとつひとつの真理を追究していく面白さんに取りつかれたのかもしれないな、とも思えました。
それにしてもノームさん、異世界転移の被害者さんだったんですか。
本当に奇妙な縁で旅をされることになったんですね。
作者からの返信
しのぶさん、ごきげんよう!
恥ずかしながら『万能』という言葉を漠然と『なんか色々できて凄いもの』と捉えていましたので、見方がくるっと転換した良い経験でした。成り立ちや位置づけ、本質的な部分をちゃんと学んでこそ理解できるもんなんですよね。
そこら辺に生えている草だからこそ貧富の差に関係なく手に入れることができて、何となく調子悪良いな〜、じゃあアレの茶でも飲んどくか、みたいな気安さが民間で重宝される理由の一つ。明確な効果があってもなくても、いろんな局面で安心感を得たり、気持ちが前向きになったり。
もちろんフィットすれば効果も目に見えるわけで、老ドワーフもそういったものを軽視することは全くなく、根っこ業界の一部として面白いと考えていました。ただし学術研究か商業研究かで注目すべき点が違ってくることを、な〜んにもわかっていない若輩のノームに伝えたかったのでしょう。
ノームは元々歯車の神(どんな歯車を選び、どう組み合わせて何を造り、どう活かすかを考える)に師事していましたから、あれもこれも知りたいというよりは、『アレやコレがどう関係して組み合わさってこの世界があるのだろう』と興味が湧いたようです。
そのきっかけとして、歯車の一つ(薬草)をこうしてじっくり眺める機会があったことが、意味のある大きな経験だったと言っても良いかもしれません。
ノームはガーデンからUFOキャッチャーのようにサルベージされました。笑 もちろん嫌々ではなく、縁が縁を呼ぶような形で旅が始まったことは確かだと思います。
って、めっちゃ長くなってしまいました!
いつも丁寧なコメントを下さりありがとうございます!
『萬薬の多様な成分は煎じることで水に溶け出すため、日常的に茶として飲むことができる』
解毒薬だけではなく万能薬なんですね。
本格的に薬術士を目指して欲しいです。
(^^)
作者からの返信
ayaneさん、こんにちは!
そうですね。身体に不要なもの、過剰に食べて消化吸収の追いつかないものなどが身体の中に留まることで毒素になったりもして、それが万病の元とも言えます。
だから解毒薬=万能薬という解釈もできそうです。
ノームは道を極めることには興味がなさそうで、老ドワーフの元からも旅立ってしまったようです。これにて過去の回想は終了ということで( ´ ▽ ` )ノ