第5話
対座して書類を見せられる。ひまりと会った頻度、居酒屋、バー、ホテルへのコース。すべて写真が添付されている。
俺は謝った。
身体にのめり込んでしまった、とはっきり言った。
彼女は離婚手続きをしていて頻繁に会いたがると告白した。
すわはどうするのか、今決めろと俺に詰め寄る。
可愛かった顔は見る影もなくなっていた。
俺は、あの可愛いすわをこんな風にしてしまったと後悔し、ひまりと別れるといった。
今週、日曜日に会って決別すると誓った。
そして日曜日の夕方、家に帰って、ひまりが嫌がるので、別れるのにもう少し時間が欲しいと、正直に言った。
いきなり妻はすさまじい形相で激しく怒った。
いきなり俺を何発も殴った。
俺は我慢したが、それでも収まり切れず手当たり次第にものを投げつけてきた。
俺は止めさせようと妻の両手首を掴むが、激しく暴れた。そしてまた、物を投げつけて来る。
俺も余りのひどさに腹が立って、妻の髪の毛を掴んで引き倒した。
自分のベルトで両手を後ろ手に縛りあげた。
それでも妻は泣き叫んで暴れる。
俺は何度も足で蹴られて、怒りが爆発した。
俺は妻を立ち上がらせて、ガラスのテーブルに頭を叩きつけた。
ガシャーンと大きな音を立ててガラスが割れ、妻の顔のあちこちに破片が刺さって血が流れた。
もう一度叩きつけると、絶叫のあと痛がって転げ回った。
それでも、妻は、また立ち上がり顔から血をダラダラと垂れ流しながら再び呻き、鬼の形相となって解放された手でガラスの破片を掴み、怒声を張り上げ俺を突き刺そうと突進してくる。
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