第3話
二日が過ぎ、ひまりから会社に電話が入った。先日の発注の件でという。
午後2時に相手の会社にひまりを訪ねた。
契約に不備でもあったのかと不安もあった。
が、それより会える喜びが勝っていた。
彼女も結婚していた。
俺の薬指も見ていたという。
しかし、この前の夜が忘れられないといって、会社から外へでた。
真っすぐ、ラブホテルにしけこんだ。
今回は酒は入っていないが、彼女は夢中になったようだった。
話を聞くと旦那とはうまくいっていないようだ、結婚して3年になるが、離婚する話をしているという。
だから男性に触れたのは2年振りだったという。
俺は正直に、妻を愛してるといった。
たまたま、関係が出来たが妻と別れるつもりはないといった。
彼女はそれでもいいという。
時々会って欲しいという。
俺は、契約の話があるときなら、といった。それでもいいと彼女は微笑んだ。
30分後、俺は彼女の素肌の線の美しさを楽しんでいた。
彼女の身体の曲線は美しく、山や丘に渓谷などがあり、遠くに二股の岬が見えている。
その景色を見ているだけでも大満足だが、彼女の肌に触れると、白くきめ細やかですべるように潤いがありしっとりとして吸い付く。
鼻から漏れる細く長い息の心地よさと化粧の香りに俺は酔う、時折鋭く入るブレスは甘く切なさを訴えている。
やがて、唇が緩やかに開いて吐息になる。
その息は少しずつ早く、強く、吐き出す息は甘美な世界に俺をいざなう。
さらに山に登るとビクッとして天を仰ぐように顎を突き出す。
山ごとにその反応も微妙に違って俺は嬉しく何度も山に登る。
滑らかな丘もその反応に合わせて揺れる。
吐息が色めく声に変わる頃、俺は遠くの細く長い岬を進む。
触れられて心地よさそうに、時折大きく長いため息をつく。
そして指先をヌーディーカラーのピンクに染めた白く細い指がシーツを掴んでいる。
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