90.ひびけ追悼の鐘よ
城は割と千客万来だった。
やはり一番多く来たのは城の最初の友人、レンドリー氏。愛する奥様と3人の元気な子供達を連れて、春の花見に、南之院の巨大建築見学に、温泉に、冬の鉱山線見学に。
彼らは来る度に子供が大きく立派になっていくので、迎えるのが楽しい。
時にはドワーフの里に赴き鍛冶場を見学した。流石はレンドリー氏と言うべきか、防塵装置に注目した。「クッコが設計したんですよ」と言うと「あの無骨で知られた女丈夫が?」と驚いていた。失礼な、私の愛らしい妻は何でもできるのだ。
次に良く来たのは、なんとキオミルニー上皇だ。第一皇子へ譲位した後、来訪頻度が無茶苦茶高ぇ。
レンドリー氏同様、観光を楽しんでくれた。まあ護衛すらつけずフラっと観光に来ているので…万一の事があったらと思うと寿命が縮む。死ねないけど。
観光に温泉に三之丸ショッピングに、夜には「覚悟亭」で妻数人を連れて上皇夫婦とグループ飲み。
「ぶはーっ!上皇様は~気楽な稼業と来たものよ!」植〇等かな?
「魔導士様の所為ですよ?」と第一皇妃にチクリと言われた。
それまで、各国とも皇帝や国王は終身制だった。しかし私が譲位…
あー。「生前退位」という言葉は実は物凄く間違った、「外道」の言葉だ。
「生前」と言う言葉は「死後」の反対語。生きている人、しかも目上の人には決して使ってはいけない言葉だ。
「退位」というのも、単に位を退くという意味ではなく、地位を失う、簒奪される、場合によっては殺して地位を廃止させると言う、非常に穏やかではない言葉だ。
存命の元首が地位を後進に譲る場合、「譲位」というべきであり、それを「生前退位」という、まるで悪意と殺意に満ちた様な言葉にすり替える事は、国家に対する敵対行為であるので、そういうつもりが無い人は気を付けよう。
その社会を破壊する任務を受けた破壊工作員なら兎に角。
私が譲位した所為で、大陸各国で譲位ブームが起きた。そもそも最初に王位を死なずに譲ったのはダキンドン王だっての。まあそのお蔭で大陸が平和になった様なもんだけど。オーティー、重い責任を押し付ける様に仕向けてごめんね。
なおダキンドン王。オーティー即位後暗殺を恐れ城を逃げた。そして外道枢機卿の勢力を頼って田舎道を進む間に、途中で邪魔なので放棄されたアホ王子を見つけ出し、二人してどっちつかずの下級貴族を頼って農民同様の暮らしをしたそうな。オーティーが行幸で偶然見つけた時には、芋の収穫に大喜びしていたそうだ。城で見る事のなかった嬉しそうな親子の姿に、オーティーは神に感謝を捧げたという。
大人しく退場した人達にも、思わぬ幸せが訪れるものだ。その二人も、今は天に召された。
フロンタ王も優れた息子に位を譲って、晩年は悠々自適に凄し、妻達を引き連れ諸国訪問という観光旅行に行った。ウチの魔動船でアブシン王国まで行った。あわててダンが同行したりしたもんだ。
行った先のアブシン王国も、ブリナ公爵の活躍ですっかり無能の烙印を押された国王が「北の大陸に倣って譲位しまーす」と勝手に譲位宣言。そのためブリナ公が王の座に就いたが、「これからは若者が切り拓く時代だ」と王直系の継承者の内、最も飢餓撲滅と北大陸外交に頑張った王子を跡継ぎに育てて国内のバランスを維持している。
なおブリナ王、妻たるヤミーも連れて来ずに単身荷物も少なく飛んできたダンと、妻を多数引き連れ土産品も満載でやってきてイチャラブしてたエンタ大公を見比べて「隠居って楽だなあ」と後ろ向きな感慨を持ってしまったとか。
そんなブリナ王も、初老の域に入った。
そんなエンタ大公とおねだり奥様も、数回しか見た事がない弱っちいアブシン前王も、今では向こう側に逝ってしまった。
******
一時頻繁に城に入り浸っていたリベラ卿は、独身のままだった。
イテキバン戦争が終わり、ダキンドンから飢餓も疫病も戦争の脅威も去った後、護児城への訪問は減った。北部貴族領を貫きフロンタに向かう鉄道の建設を、少しでも自力でと尽力していたのだ。
心配になって、逆にこっちから領都ガーディオンに遊びに行くと、「俺はね、一代限りだよ」と言いやがった。
「力と殺しで成り上がった奴はすぐ消えた方がいい。愛しい義理の娘オーティーちゃんがしっかり後釜を決めてくれるさ」と清々しく言う。隣でレンドリー氏が悩まし気に聞いていた。
「この地の人々は、あんただからついて来たんだろ?血筋の上でも問題ないだろ」
「人は、暴力の罪を償わなきゃならないんだ。それがけじめってもんだ」
「リベラ、私を助けてくれた友に言う。
お前は多くの人を救った恩人だ。私の妻、ウェーステを助けてくれた恩人だ。
俺はな。お前に幸せになって欲しい。
お前が流した血よりも多くの人を幸せにした、そんなお前こそ幸せになるべきなんだ!」
「ハハ、嬉しいな。だがな、これは俺の心の問題、矜持って奴さ」
「幸せになってくれ、そしてまた城に来てみんなを困らせてくれ」
******
「ミデティリア皇帝キオミルニー32世陛下より、護児国王ダン陛下及びタイム大公陛下へ招待状!」との報せ。
「本当に歳を取ると、こうなるもんだね」
「あんた歳とらんじゃろがあ」
ダン夫婦と私達で、帝国へ向かった。
「悔しいな、あんたには一回位勝ちたかったよ」と病床のキオミー。
「いや、あんたには立派な後継者がいる。ロボシはダキンドンを支えている。私には子が無い」
「そこの国王が気を悪くするぞ。ロボシから聞いてるよ。ダン国王は紛れもなくあんたの息子だ。なあ、国王陛下」
「御明察の通り、親父は私の親父です!」
「な?」
「俺は」キオミーは言った。
「皇帝の座に就くため、多くの仇敵を、友人。兄弟や姉まで殺した。国に命を捧げた騎士達も殺したもんだ。俺は地獄へ行く。お前ともお別れだな」
「馬鹿野郎。地獄へ行く奴がこんな穏やかそうにしてるもんか!お前は奪った命より、多くの命を護ったんだ。平和を護ったんだよ」
珍しく弱気になったキオミーを励まし、私達は病床を去った。
「夫への友情に、深く感謝します。あの変わり者が貴方に会うと、本当にうれしそうでした」
「それは…光栄です」皇太后様から礼を受けた。
「駆け引きに負けても、騒ぎまくって当たり散らして、いつも笑っていました」
「その心理は解らないですが…でも、私は上皇様に負けていたんですよ?」
「何故?」
「あんなに味方して貰えると思ってなかったんです。一時は帝国と正面衝突もあり得るって思った事もありました。彼の大英断があって、私は彼の策に乗れたんですよ」
「ふ…うふふ?それは夫には」
「言ってません。悔しいじゃないですか」「うふふふ!意外と意地悪な方ですね?!」
私達は帝都を後にした。
大陸暦1550年7月。帰路、上皇崩御の報せを受け、反転して葬儀に出席した。
死に顔までイケメン、しかも若干ドヤ顔だったのが、少し悔しかった。
******
私達の時間は穏やかに過ぎて行った。城に保護される子供は年に数人。
魔の森で洞窟に住んでいる猫の亜人を発見し、交流したりもした。豪雨の季節には住居が水没してしまうのでツリーハウスの建て方を伝授したり、つかず離れずの交流を行っている。
好奇心の強い猫亜人達は城に来て読み書きを習っている。
各王国の協力要請で、城の中でも向こう見ずな探検野郎を募ってグランディア大陸地図作成のため各地に探検隊を派遣し、かなりの成果を上げた。
ついでに探検隊を讃える歌とか書いたら「親父馬鹿にしてんのか!」と駄目出しを喰らった。
だが何故か探検隊本人たちが歌い出して人気ソングとなった。探検隊の皆さん、あんた達の責任だからね!
そんな陽気な探検隊だが、言葉の通じない遠方の部族と遭遇しても、食文化が違う地域に踏み込んでも、戦う事も無く病気になる事もなく、命の危険を前にして果断に撤退し、生還した。新たな知識と共に。
そして帰還パーティーでは「行けー行けー!探検隊!ドンと行ーけー!」と例の歌を歌ってた。
「俺も行きてーぞ!」と国王ダンが嘆いていた。60近いんだからもう無理だろ。
******
更に林檎が数回咲き、散った。
城では既に保護する子より、城で育った子が産んだ子の増加が遥かに上回っていた。
食料事情は潤沢だが、工業品や商品作物、酒を増産するため城を拡張すべきかが問題になった。
拡張派と現状維持派で意見が分かれた。両派、中々優れたリーダーが主張を戦わせている。
「親父、いい機会だ。親父の夢を叶えようぜ」「そうだな」
ダンも60を過ぎた。後継者に引き継ぐ時だ。
対立する意見を整理し、主張させ、城の住民、国民の手で、どちらを主張する者を次の国王、いや、元首にするかを決めさせる事にした。
「皆、この城のあるべき未来を、この大陸世界のあるべき未来を学校で学んだ。
この城を、この森を、この大陸をどうするか、どうして行きたいか!それを決めるのは君達だ」
この大陸に於いて、古代には存在していたが何千年も失われていた「選挙」が行われた。
両陣営とも、開発のメリット、デメリットを示し、その上でどちらを取るか、主張し、公開討論した。
なお、この選挙については事前に各国へ説明し、かつ「教育が行き渡っていない状態で選挙を行うと、卑怯者が勝って国が亡びる。護児国の真似は危険だから絶対しないでね」と広報した。その為好奇の目で報道される事も無く、選挙は進んだ。
結局、現状維持派が勝利し、その派閥の長が護児国の初代『代表』となった。
彼は開発派も含め議員政治を早期に実現する様的勢力に協力を求めた。敵勢力も「開発は一旦棚上げし、新体制設立に努める」と合意し、大陸初の民主主義国家が誕生する事になった。
代表と首脳陣はダンに王座の継続を頼んだ。
諸外国に議会制を理解させるには時間がかかるので、行政と権威を二本立てにし、権威の方は「国王」の制度をそのままとし、立憲君主制を選んだのだ。
ダンは応じ、息子達、娘達へ詫びた。「好きに生きろと言ったがあれは嘘だ。やっぱり王になってくれ!」「「「何だってー!!!」」」兄弟姉妹間で醜い押し付け合い合戦が始まった…「みんななかよくねー」ヤミーの一言で争いは終わった。
結局政権の意向を聞き、安定政策に適した次男坊が次期国王になる事に決まった。
******
オイーダが倒れた。もう70を過ぎてなお元気だったのだが。
「あの時魔物に犯されて死んでた筈なのに、随分長生きしちまったもんだねえ…」
「御屋形様に助けて貰って良かった。愛して貰えて良かった。子供達に会えて良かった。
みんな幸せになれて良かった。ステラちゃんも、子供が出来て良かったよ」
「あたし王妃様になったんだよ?嘘みたいじゃないか。どうしてこうなったー!って奴だよね!」
「アンビーさまもウェーステさまも、綺麗なまんまだね。まだまだ御屋形様のお相手が出来るね。
マギカ様もたまにはゆっくり帰って来て欲しいね。みんなで飲みたいね」
倒れてなお口は元気だった。
彼女達姐さん組がおしめを替えて、乳を飲ませ、寝付かせた子達ももう親になっている。子供もいるし、孫もいる。皆、見舞いに来てくれた。
「うえしいよ、あひゃひゃあ、しああしぇらあ」
徐々に、活舌が失われてきた。今度は、私がオイーダの下の世話をする時だ。一緒に寝て、床ずれしない様に寝がえりさせる番だ。
美しかったオイーダはすっかりしわがれて、寝返りを打たせる度に「おえんれえ、おれんれえ」、ごめんねえと泣く。
雪の降り止んだ、春を待つ日。オイーダが旅立った。
「待っててね。あたしももうじきいくからね」ドレスが泣いた。
******
平和な時は長閑に続いた。私とアンビーは、好きな酒を飲みながらあーだこーだと次に何を作るか話し合った。ウェーステは相変わらず学校で子供達を教え、マギカは城と各国を元気に往復している。
そして夜はみんなでのんびり酒を飲みつつ旅の計画などを話し、時に旅を楽しんだ。
そうしている間に、オイーダに続いてドレスが、イナムが、ジーミャが私達を残して去って行った。彼女達は、意識を朦朧とさせてしまう前に、口々に私に言ってくれた。
ドレスが言った。
「夢みたいな人生だったよ。ホント、夢みたい。殴られて生きてたんだよ?犯されて生きてたんだよ。あたしが産んだ実の子供に石投げられてさ。
御屋形様に撫でて貰ってさ。愛して貰ってさ。子供達に囲まれて、一緒に美味しい物食べて。しまいしゃ王妃様だよ。
夢みたいだった。有難うね、御屋形様、愛してるわ」
イナムが言った。
「御屋形様、ありがとう。私ね、泥にまみれて死ぬだけだったんだよ?赤ちゃん取られて、その子ももう死んでさ、馬鹿みたい。何が本当なのかわかんないよ。
でもねえ。こんなメチャクチャで面白くって幸せな人生って、無いよ。愛してる」
ジーミャが言った。
「本当はね、自分の子供も欲しかった。でも、あんな奴の子よりも、ここの子の方がよかった。ちょっとだけ、ステラ様の気持ち、わかるな。死んだらステラ様に会えるかな。ごめんね。御屋形様、愛してる」
実は、そう言ってくれた。しかし後が長かった。
彼女達はあっという間に会話が不自由になった。そして下の世話、風呂への往来、食事、床ずれ防止のための寝返りさせ。
今まで愛してくれた分のお返しに世話をした。
彼女達の寝具も服も部屋も汚物に塗れた。その都度掃除洗濯をした。私だけじゃない、城の子達も、いやな顔をせず、綺麗にし、姐さん組に、最後の恩返しをしてくれたのだ。
そして私達の前から一人づつ、旅立ってしまった。
葬儀は、彼女達が一生懸命世話した子供達に見守られて、天に上る道へ祈りが捧げられた。
あの時。初めて彼女達と会った時、もしボーコックはロクなもんじゃないなと酒場に立ち寄らなければ、彼女達は魔物に殺されて死んでいたのかなと思うと、ゾっとした。
もし時間を遡って魔物を退治し、彼女達が無事日常を繰り返していたら。皆性病に侵されたまま虐待された挙句、腐り果てた死体の中の一つになってしまったかと思うと、やりきれなかった。
オイーダの、ドレスの、イナムの、ジーミャの、暖かい肌の感じが、甘い匂いが、最期の糞尿の臭いが、必死に何かを語ろうとした顔が、生きて来た生々しさが全身に蘇って来た。
「ありがとう…ごめんね」と思わず呟き、泣き崩れてしまった。
******
寿命というものは、日が昇り、陽が沈む度に迫って来る。
クッコが倒れた。70を過ぎ、まだまだ溌剌と若者を鍛えていた最中の事だった。
強く、優しい娘だった。激しい娘だった。ウェーステに友情を誓い、命懸けで守ってくれた忠義の人。もしクッコに子供がいたら、その子もウェーステに忠義を捧げただろう。
しかしクッコは私に愛を誓ってくれた。ともに子供達への教育に尽力し、彼女が学んだ騎士道や鍛錬法の間違いを指摘知れば忽ち受け入れ、多くの屈強な若者を育てた。
ダン達の活躍の陰には、クッコ先生の基礎教育があった、それがイテキバン戦争の勝利の一因だったのだ。
その一方で、子供達や可愛いものも大好きだった。フェンリル達の世話をし、馬の世話もし、家畜の世話まで手伝った、動物大好きっ子だった。あれ?もしかして私も動物枠?
倒れたまま、クッコは何も言わずに息を引き取った。
目の前ではウェーステとモエが号泣している。何だこの現実感の無さ。
棺の中のクッコは、老いてなお美しい毅然とした笑顔でいる。
しかしここにはクッコはもういない。
城の防衛隊だけでなく、彼女の指導した教練術に感銘を受けた各国の士官たちも参列した。
彼女は各国軍への指導を讃えられ、過去を伏せられたまま護児国元王妃にして武官として叙勲された。
君の口癖の真逆で、君の熱意は彼ら、彼女等の中で「くっ!生きろ!」してるよ。
******
間もなくしてモエも衰弱した。70手前だった。
「最後に、お願いがありますぅ…」絞り出す様に、活舌を整えて、モエはゆっくり話した。
「私とぉ…踊って下さいぃ…」
モエは桃色のドレスを纏った。私も結婚式のスーツで臨んだ。当世流ではない、故郷の白いスーツだ。
モエはもう一人では立てない。私が抱きかかえる。ムジカやテンポラの孫弟子たちが音楽を奏で、私はモエを抱きかかえて踊る。時々、モエを一瞬立たせ、腰を抱え、二人で踊っている様に振る舞う。
彼女の視線が回る。私の視線も回る。お互いの眼の中にいるのは、私であり、モエだ。
モエの廻りでは、ダンがヤミーと、ウェーステが後任の二之丸学校長と、ムジカがコマッツェと踊っている。
他にも、モエの礼儀作法を学び城を出て、各国で活躍し名誉や爵位を得た壮年達、若者達が踊っている。
煌めく景色の中「素晴らしいです。王城の舞踏会よりも素晴らしいわ!」とモエは若い娘のように憧れに満ちた笑顔で語った。
円舞曲が終り、皆が私に抱きかかえられたモエに挨拶する。恐らく、これが最後の挨拶だ。
この城が来賓と社交の場になったり、国際会議場になったりした時、礼節を指導してくれて相手に無礼を当たらく事無く乗り切れたのは彼女のお蔭だ。
城を出た子達が外で恥をかかなかったのも、彼女のお蔭だ。
そして何より、モエには夢があった。かつて幽閉されていた館で「この地獄みたいな場所からウェーステ様をクッコと一緒に抜け出して、世界で一番素敵なパーティーを開いて見せる!」という夢が。
「モエ、君の夢は叶ったかい?」
「ええ、もう、とっくに。せかいの、おうさま、きょうこうさま、みんな、きました…」
何度かの国際会議には妻を皆連れ、モエとも踊った。しかし彼女は今一度、私と踊りたかったのだろうか。
その夜モエは眠りにつき、起きる事なく二日後に息を引き取った。
茫然と立ち尽くすウェーステ。「私を助けてくれたお友達が…いなくなっちゃった…もういないのよ」
流れる涙をそのままに、いつもらしくなく、子供の様に泣いていた。
残されたアンビー、マギカ、そして私が、ウェーステを抱きしめた。
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