第20話
マサツグを中心に左右に五人ずつ八の字型に座っている正面にバルクと座ると
「すまないねぇ、食事はもうすぐ来るから心配しないでくれ」
紺色のコルセットの様な物を付けたマサツグが声をかける、胸が垂れてしまうのを防ぐ為のものか少々ゴツイ造りをしている。
「昨日に引き続きすいません」
少々大げさな人数に戸惑い、この状況で食事なのかと内心焦る
「早速ですまないが、これからヒロシ殿はここに残るか、それとも旅に出るか答えを聞かせてくれないかねぇ」
早々に聞いてきたが答えは決まっている
「旅に出ようと思います」
昨日目的は伝えてあるので端的に答えると、マサツグは俺の隣に来て座り、バルクがマサツグのいた所に座る、これはもしかしてとマサツグを見ると
「これよりワシは酋長の座を降り末子のバルクを州長とする、ワシは隣にいるヒロシ殿と旅に出る、申請等の工程はバルクに任せる」
どうやら俺のた旅一緒に付いて来るらしい昨日の違和感はこれか、でもこれは大丈夫なのかと周りを見るが反対は無いらしい。
「では、これからよろしくお願いします」
とバルクが軽く頭を下げると。
「今日は申請と補給に行く四道(シドウ)へ向かう組と交友に行くタイオウ組に分かれる、シドウ組の長は私バルクが、タイオウ組の長はバナナクが同行する」
結構しっかりしているようで淀みなく指示を出す
「バキラ、バゼルはシドウ組、マクラ、マサラはタイオウ組、それ以外はビコウで作業、何かあった時はバーモントに任せる」
おいしそうな名前に反応してみると世紀末モヒカンの馬人族が返事をした。
滞りなく指示されて行き終わる頃を見計らって食事が来る
今日は麦飯のおにぎり(のり付き)と豆のみそ汁、茹でたニンジンだった、もしかすると肉が存在しないのかもしれない、そして人参は塩で茹でただけなのにおいしかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます