第19話 旅立ち

 塩田の奥から洞窟裏の畑に抜けられるらしく外回りで行く事が出来る様だ

「バルクさん気になる事がたくさんあるので良いでしょうか」

 後ろを歩きつつ、やはりこの世界は陰茎や睾丸が無いと思いきく

「ええ、着くまででしたらいいですよ」

 こちらの速度に合わせゆっくり歩きながら答える

「そういえばバナナクさんもでしたけど皆さん毛や目は黒いのですか」

 いままで見た場人族は皆黒かった

「そうですね、私が見た事ある人はみんな黒いですが、旅人をしていた人は違うかもしれません」

 旅人と聞いてバナナクさんはビコウの生まれでなかったと思うのでそうかもしれないと思った

「旅をすればわかるかもしれませんね、それとバルクさんすごく大きくてマサツグさんと比べるとだいぶ違いますよね」

 そう言うと、バルクの動きが止まる

「ヒロシさん……、その話は母の前ではしないでください気にしてますので」

 そして歩き始めると

「私はここの町しか知りませんが、馬人族の中で母は特に小さい事で有名で、聞けば赤子の私より小さかったそうです」

 母体よりも赤子が大きいというのは現実ではありえない

「まさか、そんなわけないでしょう」

 と笑い飛ばすと

「そうですね……、ただ育てる子供は胸に比例して大きかったり、育つと大きくなったりするそうですよ私みたいに」

 と笑顔で答える、納得のいく回答だが実際は見分広めた方が良いと思った

「確かにそうみたいですね」

 ちょうど丘の上へ出てほかの場人族が居る広部へ出る、よく見ると丘のようになっていて、昨日の洞窟の真上のあたりに思える、少し離れた所に漆喰の家がたくさんあり茶色い畑の様な物が広がっている。

 バルクが叫ぶと、広場の馬人族が気付いて手を振っているだろうマサツグの元に集まりはじめた。

「先ほどの事は秘密ですよ」

そう言うとバルクは歩き始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る