第4話

 やはり疲れているのであろうか色々と大きく見える、でもこんなものかもしれないと思うが違和感はぬぐえない、エレベーターが開くとどこか薄暗く赤っぽい廊下に不気味さを感じるが、足元の床はマット状で高級感がある。


 何処かいけない所に迷い込んだのでは無いかという不安の中二〇四号室を探す、どうやら、正面右側の部屋の様だ、扉の模様に違和感を感じたものの鍵を差し込み扉を開けると…手。


 普通のホテルであった、左側にはバストイレ洗面右側にはハンガーにスーツかけ部屋の鍵を持って中に入ると、テレビは無いもののダブルベッドに白いこれはVR機器の様なゴーグルと輪っかがいくつかある、テレビがないのは来れてテレビを見ろという事なのだろうか。


 VR機器が気になったもののとりあえず、用足して風呂に入ってそれからだという事でカバンを放り投げ服を脱ぎ捨て全裸で用を足して湯を張ったのだが、


 温泉が出とる


 母の実家の近くが硫黄泉の出る温泉郷だったのでよく覚えている、これは期待出来そうだ。用を足し終え湯船に飛び込むと


ぬるり


 忘れていた、ここはラブホテルでふつうより大きいお風呂つまりそういう事なのだろう(そんなことありません)。すっかり忘れていたもののこれはこれで気持ちがいいのでウトウトしてしまい、ヌルッと滑って溺れかけてしまう。


 一度溺れかけたので流石にまずいと思い風呂を上がりベットに向かうことにしたが、ぬるぬるしたのはなかなか取れないのである程度落とす程度であきらめた。


 気になっていたVR機器を試しに付けて見る事にした、腕輪、足輪、ヘッドを付ける、足輪があるのは珍しいと思ったが、足に付けて遊ぶ奴もあったし付けて見た、ベルトで調整できるので多少大きくても問題なかった。


 さぁ、起動してみますかそしてスイッチを入れた。

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