8月1日 あと1か月

 さてこれから今日の日記を書こうと画面の前で頑張っている。しかし何を書いていいのかわからないのである。いろいろ頭の中でテーマを思い描いているのだが、いいテーマが出てこない。一日中物事は変化している。だからその変化を事細かく書けば書けるはずだ。

 太陽に注目してみた。太陽の朝の出てくる時間がやはり遅くなって来たようだ。今までは朝4時くらいで外が明るくなっていたが、今はしだいに暗くなって来たようだ。もっとも実感できるのは毎年8月下旬くらいである。8月上旬くらいでは、まだ実感としてはわからない。注意をすれば気が付くというくらいである。

 今日は比較的涼しかった。クーラーなしでも過ごしやすかった。とはいってもまだ8月が始まったばかりである。このまま涼しくなるわけはない。一時的なことであることは当然だ。これから時間がたつにつれて、というより日がたつにつれて太陽の角度が次第に低くなってくるため涼しさに向かっていくわけだ。これはもちろんありがたいことではあるが、それと同時に残念な気持ちも起きてしまう。

 確かに夏は不快感のある季節ではある。しかしそれと同時にまた楽しい時でもある。身体的には不快であるが、精神的には快適なのだ。身体的にはもちろん蒸し暑くて汗まみれになり服が体にまとわりつくため不快感が出てしまうのだ。

 しかし精神的には気持ちが明るくなるからだ。太陽の光が強く外が明るいため、その影響を受けて気持ちまで明るくなってしまうのだ。この明るい光が部屋の中に差し込んできて、扇風機の風で部屋の中にある紙切れがパラパラ動いている光景を見ているだけでも楽しくなる。夏のこのように部屋の中に動きがあるのが楽しいのだ。にぎやかで活気があるからだ。部屋の中にあるものが風で動き回るためまるで生き物のように見えるからだ。

 涼しくなると部屋の中の動きがなくなってしまうため、落ち込んだような気分になってしまうのだ。今まで生き生きしていた部屋の中が静まり返り死んだようになってしまうからだ。

 あと1か月、この楽しい気分を味あうことができるのは、長いのか短いのであろうか。   つづく

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