第24話サヨナラ

水原は、癌だった。


もう、助からないと医師に告げられた。


水原は、体育館で絶望的な気持ちで藤田を待っていた。


藤田は、静かに体育館の倉庫に入ってきた。


「わたし、京都に行く。」


藤田は、泣きながら全国で会おうと約束した。


藤田とこのまま何処かに逃げたかった。


幼稚な答えだと思った。


藤田に、サヨナラをした次の日、臓器移植を提案された。やった。これでずっと藤田と一緒にいられると思った。


断る親を説得してわたしは木村陽子になった。


不思議だった。


心臓として生きるのは。


意識が不思議とあるのだ。


中学生サッカーの全国大会を観戦した。


藤田がハットトリックを決めた。


スゴイ!と陽子も水原は思った。


そして、サッカーの勉強を独学でした。


高校に入って全国大会を観戦に行ったが藤田はいなかった。


高校卒業してアルバイトでプロサッカーのマネージャーの求人があったので飛び付いた。


そして、初めて陽子は藤田に出会った。


心臓の水原も喜んでいる。


陽子は、藤田に助けられて初めて裸を藤田に見せた。手術の傷口を見て陽子と水原が重なった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

何故か美少女だけにモテる僕 転ぶ @Ken123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ