第12話心

みんなに見送られバスで選抜チームに合流した


前の席には美少女が乗っていた。


みんな、美少女に夢中である。


美少女は、バスの後ろに来て僕の横に座った。


「藤田孝之君?」


「はい、そうですけど。」


「初めまして高木ようこです。よろしく。」


「よろしくお願いします。」


何をだ?


高木は、僕に戦術を伝えて来た。


「ふーん、サッカー好きなんだね。」


「いや、嫌いなスポーツです。憎んでます。」


え?


「今日も、藤田さんのプレーが見れれば良いと思って来した。」


「俺、全国出来ない選手ですよ。」


「好きですから。好きなんです。」


美少女は、サッカーを憎みながら好きでいる。


事情は、分かった。いや、理解不可能だな。





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