第11話選ばれる

「残念です。」


僕達は、県大会で敗北した。


チームメイトは泣く者、怒る者、放心状態なものとなった。


「もうひとつで全国だったのに。」


僕は、チームメイトの中でセンバツに選ばれていた。


帰りは、水原と帰った。


「俺、情けないエースストライカーでチャンスたくさんあったのにゴール決められなくて。」


「そうですね。勝ちたい気持ちが先だってる試合内容でしたね。」


これじゃあプロなんて夢のまた夢だ。


「もしかして、今日で終わりなんて思わないで下さいよ。中学2年生で。まだチャンスは未知数です。」


「うん。そうだね。」


「選抜試合で暴れて下さい。」


プロか‥。


なりたいな。チャンスを掴みたい。


そのためにはトレーニングメニューを変えないとな。


「水原。」 


「何ですか?」


「俺のトレーニングメニュー倍にしてくれない?」


「良いですよ。選抜帰って来るまでに作成します。」 


「ありがとう。ラーメン食べて帰ろう。」


ラーメン屋に来てテーブルに座ると水原が感情剥き出しで泣いた。


 




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