第4話 貴腐人ライフ

ついにやってきてしまった皇家のお茶会。

私は、これまで、記憶を取り戻してから、必死に悪役令嬢となるべく、特訓を重ねていた。

どんなにつらい試練であろうと、「婚約破棄」のため、必死に乗り越えた。

私が婚約破棄をされたいのには訳がある。

私は、前世から…。

そう。「腐女子」なのだ。

だから、私は「貴腐人ライフ」を楽しむために、いま頑張っているのだ。


本日、私の予定はこうだ。

1、普通の地味目なドレスを着て、皇太子にエスコートしてもらう

2、途中で体調不良のふりをして、逃げる!!

3、私が抜けたあと、皇太子と主人公は恋愛ルートへ!


われながら、なんとグッド!な計画だろう。

あとは実行に移すのみ!

皇太子ヴァレリアン・ボードリエ、首を洗って待っていろ!

はっはっはっは!

そうステファニーが高笑いをしていた時、王宮では、

「ヘックショイ!」

とくしゃみをする皇太子の姿があった。

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