スピードはスピードだけど速すぎると思う。
出すもの出した俺は急に精神が研ぎ澄まされて行く。
ある高名な学者いわく、これはまだ人類が森の中で暮らしていた際に、行為に夢中になっている奴は捕食者に食われ、そうじゃない賢者タイムを持っていた奴だけが生き残ったからだと言われている。
なんか急にごめん。
寝っ転がる俺の隣には虚ろな目でボーっと天井を見つめるマリアがいた。
お前、そんなんじゃジャングル生き残れねぇぞ。
え?なにをしたんだって?
別に…普通ですけど。
確かに全てを出し尽くすのに2時間かかるのはおかしいよ?
これまでは大体一日2回前後だったのに、興奮したせいなのかまさか20発も出るとは思わなかった。この体は感情の高ぶりで性機能が活性化するのか?
人造人間なんでもありだな。
あと自慢になるけど、おれの物は結構でかいんだよ。転移前に図った時は17センチもあった。おーい!平均チン長13センチの日本人!息してるかぁ⁉
まぁ地球ではその使い道がなかったんだけどね。
っていうのは置いといて、こいつ初めてだったらしいが、やけにすんなりと入ったんだよね。確かに初めてでも血が出ない人はいるらしいが、おれの大きさでも簡単に入るものなのかと不思議に思っていたら、部屋の片隅になんか木の棒があって色々察した。立派なナスみたいな形と大きさで、奇しくも俺の物にそっくりだった。
おかげでマリアは俺のをかなりお気に召したらしい。
俺もマリアの反応が面白くて、乗り気なっちゃった。
そのせいで部屋中、いやマリアの体中は本人の白濁マ〇汁と俺の体液でぐちゃぐちゃです。臭いがひどすぎる。もうこれ取れないだろ。
タイムオブザ賢者の俺にこの現状は耐えられない。
マリアの額にキスをして、俺はそそくさと部屋を後にした。
「おおアキラ様、客間に居ないかと思えばこんなところにいらしたのですか」
「うぇ⁉え……あぁ……えぇ」
そしたら廊下でヤロスワフが待ち構えているかのように立っていた。
まるで偶然みたいな言い方してるけど絶対違う。
だってあの女、絶頂するたびに大量の潮をジュボボボって床に叩きだしながら獣みたいな雄たけび上げてたんだぞ。その光景に俺も興奮しちゃってマリアのでっけぇケツぶっ叩きながら「このアバズレが!!」思いっきり叫んじゃったし。
こんな扉もない開放感丸出しの屋敷で、聞こえないわけがない。
絶対にグルだ。そうに違いない。
「そんな強張らなくてもよいのですよアキラ様。同じ家に住む者同士なのですから、仲が悪いよりはいい方が良いではありませんか」
「えっ…っと……はい」
「そうだ!世間話もいいですが、私たち家族とアキラ様の今後についても話し合いませんか?」
「あっえぇ……いいですけど」
「それは良かった」
こうして俺とマリアの結婚が決まった。
当日に村のみんな総勢200人が屋敷に集められ、村長から俺とマリアの結婚が発表された。みんな驚いてたし、おれも驚いてたし。
ただ男衆の中には明らかに嫉妬に燃える目をしていた。
分かるよ。俺も出勤と帰宅で街中を歩く時、手をつなぎながらイチャイチャするカップルの背中をそんな顔で見てた。
正直これがどう転ぶかは分からん。人間の嫉妬と悪意ほど怖いものはない。
だっていきなりやってきた、それも自分より有能な外国人に顔もよくてケツも良い、それも結婚すれば村長の跡取りになれるような女をかすめ取られたんだから。
だがそれにしたって早すぎん?ねぇ…。
なんとなくそれ狙ってるのは分かってたけども!俺もちょっとあわよくばって思ったけども!早すぎん?交際一日目っていうか2時間だよ?
え?もう身を固めるの?まだ20歳……遊び足りないよ。え?一夫多妻制?
流石ヤロスワフ!ナイスゥー!!いやサスヤロ!
こうして俺たちの夫婦生活は始まった。
といっても大して変わらないけどね。
いつものように開墾の手伝いにマルチンさん(買収した狩人)との弓術のレッスン。
ただ変わったこともある。
この村に住んで二か月経ったが、俺の馬の存在はだいぶ知れ渡っているようで、最近は俺がわざわざ飛びこみ営業しに行かなくとも、向こう側から来るようになった。周辺の各村や、最近では都市からの商人や豪農も俺の軍馬を求め村にやってくるようになり、月額制レンタルと短期レンタルの新規契約や解約の対応と大忙しであった。
これまでのを含め、月額制は200頭貸すことになった。二か月間での売り上げは2000ルピー(400万円)だ。
短期レンタルもまぁまぁ順調でこちらは200ルピーほどだ。
また村に大量の人がやってくるから、村の宿屋や売店はウハウハ。アキラバブルなんてもてはやされたよ。これを機に俺は営業を基本的には停止。軍馬を借りるにはこの東の村に来ないといけない様にした。村の中での利害関係は大事にしないとね。
ふふっ……軍馬が居なくては経済が成り立たなくなれば、俺の事を無下にする者はいなくなるだろう。嫉妬は怖いがな。俺は絶対に気を抜かないぜ。
今はまだなんの問題も起きてないし、起こしてないから良い。
ただ少数民族の俺は、ちょっとのヘマであの手この手で非難されることは目に見えてる。
あと商人の一部が俺との契約を破り、貸した馬をさらに別の商人に高く貸そうとした。だが譲り渡しの当日に軍馬の抵抗にあったのか、貸した本人はその場で軍馬に蹴り飛ばされ、上半身が木っ端みじんになったらしい。そのせいで商人の家族が抗議しに村に来たが、契約書に書いてある通り、事故の責任は自己責任ということで追い出した。
あと馬も当然消した。
そしてここ最近のストレスをぶつけるように、メス豚との120分ハッスル。最近ではそれでも満足できなくなり、午後の殆どをマリアとの合体で潰す日々を送っている。
セックス依存症じゃないかなと不安な気持ちになるが、気持ちいのでやめられない。
あと部屋の臭いには慣れて来たけど、お互い毎日とんでもない量の体液を噴射するので、臭いが隣の客間にいても伝わってくる。
これお客さん呼べないじゃん。そのせいで最近は村の外の木陰に隠れてやってる。
もうその木はマリアの潮と白濁マ〇汁を栄養に生きてると言っても過言ではない。
あとマリアの苗字がアキラカナ・マリアに変わったことと、マリアに食費とお小遣い計100ルピー(20万円)を渡すようになったおかげで、屋敷の食事がより豪勢なったことぐらいかな。
二人分の食費が浮いて、ヤロスワフ夫婦も金銭的に余裕が生まれたと思う。
なにせホモンクルスの食事は一汁三菜どころか、合計で六汁十八菜だからな。
正直食費を抜いたら彼女の手元に残るのは20ルピー程だろう。
それでも農家一家の月の生活費とおなじだから、それを一人で使えるとマリアは喜んでいた。あいつのケツは……あぁ違う。笑顔を見ると俺も幸せだ。
そんなドタバタとしながらも幸せな俺の日常が崩壊したのは、あの抗議しに来た家族を追い出してから2週間後のこと。
この村に来て三か月目。初夏の日であった。
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