風邪と豆腐 登場人物紹介(読後用)

●御庭番衆


宮地みやじ 日向ひなた


 本作の主人公。

 後の御庭番衆である元紀州藩の下士で庭番の家系。


 持ち前の天真爛漫さで興味本位で動く結果、トラブルに巻き込まれたり、巻き起こしたりする。

 叔母である日葵とよく似ている。性格も見た目も。

 そのため、仲が良いのだが、二人が揃うと問題が大きくなりやすい。


 叔母の日葵が創設した日葵流印地打ちの二代目を自認する。

 修行だけは終えた非公式の御庭番衆である。


 

・川村 日葵ひまり(旧姓 宮地)


 紀州藩にいた頃に、部屋住み同然だった徳川吉宗と出会い仲を深める。

 それをきっかけに、吉宗の構想であった庭番を忍び集団へと変革するための計画に協力した。


 その功績として、女だてらに忍び修業に混ざり、技術を学ぶ。

 群を抜いて優秀な成績を残した日葵は、御庭番衆になる事を勧められるが、断る。

 体型、性格がよく似た日向が忍術を修めたのも、日葵の影響を受けたものである。


 日向とは似たもの同士だが、年齢を重ねた事で幾分落ち着いている。

 宮地家の出身のため、印地打ちを得意とする。



・薮田 仁斎


 御庭番衆である薮田家の前当主。

 薮田家の特殊技術として薬学に通じる。

 自宅で薬草園を管理しており、御庭番衆が用いる医薬などを作製している。

 日葵の要請を受け、銀次に薬を与えたり、診察をした。(5.消えた包丁 11.仁斎の診断より)


●うぐいす屋


・銀次

 うぐいす屋の板前で上野うぐいす屋の板前候補。

 お多恵の許嫁。

 本人は知らなかったが大豆アレルギーを持つ。

 そのため、うぐいす屋の名物料理である淡雪豆腐の試作が上手くいかず、親方から独立と結婚の許可が出なかった。


 薮田仁斎の診断により、お多恵と共同で作り上げることで親方の許可がおり、晴れて上野うぐいす屋を任された。



・多恵

 うぐいす屋本店の親方である源五郎の娘。

 幼少の頃より源五郎の料理を食べてきたため、舌に自信を持つ。

 同様に接客の経験も豊富で女将としての役割も果たす。

 銀次が立ち直るまでは、上野うぐいす屋を背負っていた。



・源五郎

 うぐいす屋本店の親方。

 若い頃、京の都で修行を積み、うぐいす屋を立ち上げた。

 お多恵の父親。

 銀次の育ての親でもある。



・弥助

 上野うぐいす屋の下働き



・太吉

 上野うぐいす屋の下働き。

 銀次の包丁を盗んだ人物。

 お多恵に懸想していた事で、銀次を逆恨みした。(4.多恵 9.探し物の在処より)


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