第7話黒き心

 大回転していく、黒い車輪の上には、灯のような悪魔が乗っている。

 ロウソク、そして、ブリリング、ハードオプティカル、ゲーテ。詩が死ぬとき、車輪は回りだす。高速に、撃ち続ける銃弾とナイフの穢れ。それから、僕らは目が覚めて、冷めた瞬間に、走り出す、足がもつれて、地を這い、ひざまずき、皇帝はもはや権力を失墜し、権能は、すべて、運命にゆだねる。神などというものがいたとしたら、完全な錯視、幻覚だ。あるいは血と救いのない海。それは、大きくうねっていく、時代の流れ。その中で、運命はぶつけるところで、ぶつかって、砕かれる。しかし、強い、人は強い、でも、弱い。だから力を合わせる。誓う。力を合わせて、乗り越えていく。先にある未来は、残酷な解体された、自由か、あるいは、不自由な幸福か。背中を押すということではない、目の前にある今という瞬間に、瞬間的に打ち込み。武器をタイプし、剣を捨てて、そのまま海に飛び込む。潜ってゆけば、そこにたどり着く。パールの楽園。そして、ブラストする力。原型が起き上がり、熾烈な、屈折した、爆発的な、よどみ。不良。そう、きれいごとを抜きにして、弱さと向き合う。そう、タイピングして、新しい歌を歌うんだ。

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