第4話 スッポン体質

 夏梅は急ぎの仕事で徹夜が続いている。


 夏梅が起きて来ると天十郎が

「どうしていつも笑顔なの?ほらほら、こうだろ?」

「なにが」


「この顔!この顔でこうやって微笑むだろ。だからこっちも思わず微笑むだろ!やめてくれよ!人の緊張をほぐし、安心させ、笑顔を引き出すこの無防備なベビースマイル、いやらしいよ。嫌だな。ほんと」


「何を言っているのよ、あんたが先に笑うから、こっちも微笑んじゃうでしょ」

「違うよ、お前が先だ」


 こいつは夏梅に親しげで僕は気に入らない。ただでさえ、徹夜明けの夏梅は機嫌が悪い。さらにこうやって、天十郎がちょっかいを出すのでさらに、機嫌が悪くなる。


「微笑む?あたしが?微笑んでない。気持ち悪いわ」

「ほらほら、本人はしらを切りますよ」


「さっきから、なあに?絡むじゃないの」

 夏梅の言葉がとげとげしくなってきた。


「夏梅、いま 俺らをみてどう思った?」

「腹立たしい」


「そうじゃなくて」

「どう思うって?なにが」


「さっき目が合った瞬間に」

「うん?君たちがこっちを見ているから、なにか?って」


「そう思っただけ?」


「うん」

「その顔が微笑んでいるように見えるのだよ。この間も、取材の時にホテルの人にどんな状態でも、いつもニコニコして周りを癒す人だと言われて納得してなかっただろう?」


「ニコニコしていないもん」

「いや、ほらほら、この顔」


「どんな顔だ、わからないよ」


「写真に撮ってみるか?」

 天十郎が携帯を取り出した。携帯の画面を覗きながら、首をかしげた。


「違う、その顔じゃない。ああ、それグラビアを撮るときの表情?違うよ。もっと自然に」

「うるさいわね」


「夏梅、僕になにか尋ねてみてよ。そんな気持ちで僕のほうを見て」

「?」


「ほら、これこれ、この顔を写真にとって見てみると…。あれ?実際には微笑んでない」


 写真と実物を蒲と天十郎が二人で見比べている。

「ファインダーを通すのでは何が違う?」


 その蒲と天十郎の会話を聞いていた夏梅は呆れかえり

「なにを言っているのかね。つかれるわ。馬鹿馬鹿しい、仕事中に付き合う話題じゃないわね」


 髪をぐちゃぐちゃにして、眠そうにあくびをした。その表情を見た蒲が

「このボロ雑巾のような、目がほとんど開いていない状態の夏梅は、粗大ごみのシールを買いに行きたくなる」


「ちぃ」夏梅は舌打ちした。


「これだよ、俺らにはこのふてぶてしい態度。この表情。目もろくに合わせようとしない。腹ただしい。ぶちのめしたくなる」


 蒲がまるで、汚い物でも見たような言い方だ。


「いや、これはこれで憎々しい邪悪キャラギャップはいいね。オレは嫌いじゃない」

 天十郎が言うと、蒲が拳を天十郎の頭に落とし手前で止めた。


 天十郎の言葉に、機嫌を直したように夏梅は

「そんなにひどい?」と独り言。


「顔を洗ってこい」蒲がいうと不満そうに

「うん、ボロ雑巾のようか…」とぼそぼそと言っている。


 傍観していた僕は「いい女だな」思わず、ぐちゃぐちゃの頭のボロ雑巾のような夏梅の目と耳の間にキスをした。


 「夏梅は素直に騙されてくれるところがいいよ。誰かみたいに面倒臭くないから人として好きだ」


 ノロノロと洗面所に夏梅が歩き出すと、少し照れ臭そうに天十郎がいいながら、夏梅の後ろについていった。


 蒲はひたすら気分が悪そうだ。

「信じられない、やっぱりボロ雑巾が本気で好きなのはお前くらいだ」

 




【蒲は大きな声で吐き捨てると、キッチンに向かった】


「お前はいつも頭に来ると、心にもない事を言って、逃げるからダメなんだよ」僕は蒲を追いかけた。


 蒲の言葉を、自分に言われたと勘違いした天十郎は戻って来て

「おい、蒲、焼いているのか?」


 天十郎は嬉しそうに、キッチンに入ると蒲の背中にべったりくっ付き、

「でも、どうしてだ?なんで写真と実物が違う?」

 蒲に話かけながら、遅いブランチの仕度を始めた。


「さあね」

 小首をかしげ、あまり興味がないようなそぶりをしている。僕は蒲のそばで


「写真と実物の何が違うかと言うと、夏梅は目が大きいのによく見ると瞳孔が片方だけ、丸くなくて下の方に崩れている。そのせいで瞳の光の反射が微妙に違う。それが写真では写らない。あいつはなにもかも完璧なのに瞳孔だけ微妙にバランスがとれてない。人が意識できないところで、その光の微妙なバランスの崩れが愛くるしいのだ」


 蒲が、僕の最後の愛くるしいという言葉に、あきれた顔でみた。僕は平気な顔で続けた。


「夏梅は他人に声をかけられることが嫌いだから、人と向き合うとき緊張で、口角が1ミリほど上がるのと、目が0.51ミリほど大きくなる。それが見る側の印象として自分にベビースマイルを投げかけているように見える。これはどうしようもない事だ」


 僕はニヤリと笑い、蒲の前に立ちはだかった。蒲はため息を漏らすと、口を一文字にギュと強く締め「クソが」とつぶやいた。キッチンでブランチの支度で忙しい天十郎は、蒲の小さな、その声が聞こえなかったようだ。





【蒲はキッチンから出てきて、リビング側のキッチンカウンターに座った】


 コーヒーを入れながら僕に聞いて来た。


「いい女の条件は、なんだ?」


「突然だな。凛としているが、物腰が柔らかく、温かい。隙だらけなのにガードが堅い。世間慣れしていない。媚びない。自立している。嘘がつけない。他の男に興味を示さない。僕だけに愛情表現をする。芯は強くて我慢強いが脆い。たった一つの欲しかない」


「お前が言うと悲しいよ。そのたった一つの欲とは、なんだよ」

「僕だけが欲しい」


「ふん、愛情表現は?」

「甘える」


「その条件があれば、憎々しい邪悪キャラでも許せるのか」


「お前って時々アホだな。僕に夏梅が憎々しい邪悪キャラなんか見せる訳ないだろ。お前らだからだよ。あいつは僕に甘えて、たくさんの泣き言は言うけれど、決して僕に苛立ったりしない」


 自慢げに言うと蒲が

「わからん。あいつはお前が思っているほど、シンプルではない。欲深い女だ」

「ああ、そうだな。夏梅はスッポン体質だから、一度、掴んだものは、放そうとしない」


「お前、知っていたのか」


「もちろん。それにしても…。天十郎って夏梅と同じスッポン体質じゃないか?似ているところがある」

「どこが?」


「二人とも自分から身を引くことはないだろう、まして自分の身を売ることはしても、無償で差し出す事は絶対にしたくない。悪い事じゃないさ。夏梅も天十郎もしつこい訳ではないし、ないものねだりはしない。ただ、自分の好きなものが手に入ったら、決して離さないだけだからな」


「そうか?そうだな。天十郎がここに引越をしてくれば…」

 僕は馬鹿にして鼻で笑った。


「ほんとに学習しない奴だ。僕がいる限りお前がどうあがいても、お前の望むようにならない」


 蒲の顔色が変わった。そのとき天十郎が、オープンサンドを持ってやって来て、蒲を覗き込んだ。


「なんの話?よく聞こえなかった。あれ、蒲、体調が悪い?大丈夫?」

「いや、何でもないよ」蒲は言葉を濁した。


 しかし、僕の意向に反して、数日後には天十郎と一緒の生活が始まった。荷物の移動は大騒ぎになった。二階を上がったすぐの夏梅の寝室は、天十郎と蒲が占領した。その部屋とサンルーフで繋がっている夏梅の仕事部屋は、蒲と天十郎の衣装部屋に変身した。


 既製品の女性服にはほとんど縁のない夏梅は、天十郎のおかげで沢山の男性の洋服をゲットした形になって、密かに喜んでいる。蒲に毎日のようにうるさい事を言われていた夏梅は、うんざりしていたところだ。それだけでも、夏梅の収穫は大きく、嬉しそうに洋服を選ぶ姿は、僕の安定剤にもなる。


 夏梅のスペースは、一階のソファーベッドが置いてあるサンルーム部分だけになった。仕事用の資料や書籍を持ってくると、かなり狭くなったので、一階の家具と二階の家具の交換をすることになったが、蒲は面倒がって動かない。少しずつ、夏梅は天十郎を動かして自分のスペースを確保していた。それも楽しそうに…。

 

 食事や掃除は当番が決まっていないが、誰ともなくやっていた。不平不満に思う人もいなかった。それぞれが自分のやりたいように、過ごす日々が続いた。天十郎と蒲はどこでも、ベタベタとくっついていた。それを大型ペットのじゃれあいを見ているように、夏梅は特に気にもせず、目を細めて、ほほえましそうにみていた。


 引越のドタバタから、落ち着きを取り戻してきたころ、一階の夏梅のソファーベッドの上でくつろいでいた蒲が天十郎に聞いた。


「新しい携帯を買って来たか?」

「明日、行って来るよ」


「どうだ?」

「何が?」


「結構、いい生活だろ」

「思った以上に快適かも」


「だろう、やっぱり」

「こんな生活が長く続くといいけど、そうは、いかないよね」


「おい、天十郎、俺たちの物にしたらいい」

 

 後ろから夏梅が、急に、二人の間に割り込んで聞いた。

「俺たちの物にするってなにを?」


 蒲が驚いたように

「聞いていたのか?」

「だから、なにを?」


「人の話を聞くな」

「ちょっと、私のソファーベッドを占領して、二人で大きな声で話をして私に聞くなっていうの?」


「ああ、そうだ、俺たちの話に口を挟むな」

「そう、わかった。そこどいてよ、私のソファーベッドからどいて」

 そういいながら夏梅は寝ころんでいる蒲に乗っかった。


 それを見た天十郎が「何すんだよ」と蒲から夏梅を引きずり降ろそうとした、その手を掴んだ夏梅は自分から天十郎の顔に目一杯近づき

「あんたは人が好過ぎよ」と耳元でささやいた。


 その様子に何か察知したように蒲は

「そこで内緒話なんかをするなよ。夏梅、余計な事を言うなよ」


 夏梅は蒲を無視して、天十郎の耳元に唇を寄せ

「蒲って、子供みたいな優しい顔して、頼もしくてかっこいいけど、結構怖いタイプの人だから」とささやいた。


「そんなことしないよ」と蒲がニヤニヤした。

「否定したわね」

 今度は夏梅が天十郎に抱きついた。蒲は反応し


「おい!夏梅やめろ」


「蒲、今もこれからも、こいつが大切なら画策しないで、正直に腹を割って話した方がいいわよ」

「なにを?」抱き着かれたままの天十郎はのんびりと答えた。

「蒲のほんとうの気持ち!」


「知った風な口を利くな!」

 蒲が語調を強め怒鳴った。天十郎が驚き少し体が跳ねた。


 同時に僕が怒鳴った。

「誰になにを言っている!」


 蒲は気が付いたようにこっちを見て、ふっと息を漏らすと下を向いて「悪かったよ」と言ったが、僕は不愉快な蒲の態度に腹を立て睨みつけた。


 その様子に、天十郎が蒲の腕をとって自分の胸に誘導して事態は終息した。しかし、蒲がこのままで済むわけはなく注意が必要だ。夏梅はいつもの事なので知らぬ顔をしていた。





【翌日】


 釣りの誘いと称して、だてメガネの黒川 典文(くろかわ のりふみ)と黒川 日美子(くろかわ ひみこ)夫婦が経営する美容室のスタッフ、積只吉江(つみただ よしえ)を連れてやって来た。どうやら、夏梅が言いつけたらしい。


 玄関ドアをあけてくれた夏梅に「蒲はどこに行った?」と黒川氏が聞いた。


 夏梅は黙ったまま二階を指さした。黒川氏は玄関ホールで、夏梅に目で挨拶し爽やかに二階に駆け上がった。


 妻の日美子さんはキョロキョロして、新たな同居人に興味津々のようだ。


 夏梅は両親が交通事故で急に他界する前から、黒川氏夫婦になついている。そして夏梅のよき理解者だ。夏梅という人を本当の意味で理解できる人は数少ない。僕も十六歳も離れている先輩達を頼って来た。


「まあまあ、夏梅ちゃん元気にしていた?」


 リビングに入るなり奥さんの日美子さんが夏梅を抱きしめた。いつも少しオーバーだが、両親が亡くなって、今はお母さんのように抱きしめてもらえる、ただ一人の人だ。女性で、お母さん以外に夏梅を理解できる人は、今のところ彼女だけだと思う。彼女が来ると僕も少し安心する。


 それよりも、一緒に来たスタッフの吉江が気になる。おおよその女性は夏梅を敵とみなす。それなのに、さも、親しげに、にこやかに従順そうにふるまっている。気に入らない。さらに、時々見せる、突きさすような視線の先に夏梅がいるのだ。不愉快だ。


 黒川氏が二階から蒲と天十郎を連れてきた。


 リビングに天十郎が入って来ると、日美子さんと吉江は俳優である天十郎に、すべて持って行かれたように茫然とし、うわずっている。会話が成立しないほどである。なるほど、これが芸能界というものの反応なのか…。ただひたすら感心をしてしまう。


 夏梅が天十郎と暮らしている事を口外しないように、黒川氏が吉江に念を押している。


 吉江はどうやら、蒲に気があるようだ。チラチラと蒲を見て面白い。蒲も視線を送っている。目が合うと吉江がうつむく。初めてあった人にパッションを感じて、自分が良く思われたいとすまし顔したり繕ったり、一見、他人から見れば滑稽なパターン化した行動も、からだがあればこそである。こんな風景を見ていると考え深い。

 

 船釣りの誘いは天十郎の引越でバタバタしていたので、いい気分転換になる。僕は賛成だ。

 

 夏梅は美容室の顔が映らないパーツモデル・ヘアモデルや着付けモデルを引き受けているが、天十郎と会った黒川氏夫婦は、夏梅と一緒にモデルをやらないかとさっきから熱心に誘っている。天十郎は困った顔をしていたが、うまく断れずにいた。


 特に女性群はテンションが高い。


 蒲は事務所を通さないといけないと強引な女性群をけん制したが、一種の興奮状態は止められないようだ。


 俳優というただの職業なのに、こんなにもテンションが上がる物なのか?今日、初めて会ったのに、旧知の親友のように振舞い、まるで特権を得たように強引になる。


 なぜ、愚かすぎる行為をするのか?僕はだんだん、うんざりしてきた。天十郎も夏梅と似通った環境なのかもしれないと思うと親近感がわく。


 そんな状況に夏梅が動いた。


「日美子さん私、蒲にマタタビ女って言われるの」

 ザックッと話題を変えた。





【天十郎の為に夏梅が自分の身を切った?】


 いつも僕の言いなりである夏梅が、誰かを助けるために自分を投げ出すのは初めてだ。僕の感情が波打った!全身が膨張して、はじけ飛び崩れ落ちるような感覚だ。


 蒲も夏梅の言葉に驚いていたが、それよりも僕の豹変にひどく怯えた顔をした。


「えっ、マタタビ女?なにそれ」


 黒川氏が食いついた。黒川氏も、日美子さんと吉江の強引さが気になっていたのか、タイミングよく大きな声を出した。蒲は僕を気にして自分から乗らないが、黒川氏が食いついたこの話題に便乗するはずだ。


 案の定…。

「こいつ、マタタビにネコが集まるみたいに男を集めるのですよ」さも、嬉しそうに蒲が笑った。


 日美子さんは、険しい顔で話題自体が嫌そうに「それは昔からでしょ」と深いため息をついた。


「そんな事、あり得ませんよ」吉江が事実否定した。


「夏梅、お前ってあり得ないのだってさ」

 クックと笑う蒲は、吉江に向かって、

「本当なのだ、吉江さん見てみたいと思わないか?」


 夏梅を見ると目が怒っている。


「それ以上話題を膨らますな」僕は蒲を怒った。それを無視して

「とりあえず、検証しないか?」嬉しそうに蒲が言った。


「いいけど、どうやって?」吉江は蒲に調子を合わせた。


「色々なパターンで、外に連れ出して周辺の観察をするとわかるよ?」

「そうね。まずは、洋服を着せようよ。女物を着せよう。こんなブカブカの男物ではない可愛い洋服。きちんとお化粧して」


「化粧はしない」夏梅は完全に怒っている。

「えっお化粧をしたことないの。化粧品がないの?なにならあるの?」

 吉江は完全に見下した言い方をした。





【リップクリームならある】


「恐ろしい、今時、こんな人がいるのね。蒲さん美容室に夏梅さんを連れて来てください」


「吉江さん、それくらいにしておきなさい」

 日美子さんが止めた。蒲はその声を無視して


「今度、黒川さん美容室に夏梅を連れて行きますから、こんな男物のダラダラの洋服じゃなくて、女性ものを着せて、化粧して街を歩かせてみましょうよ。なあ、天十郎も見たいだろ?一緒に見に行こうぜ」


 天十郎は面倒くさいように知らん顔をしている。

「うちに来るのは構わないけど…」日美子は口を濁している。


「天十郎が夏梅の事をよくわかってないからいい機会でしょ。日美子さんいつがいいですか?明日にでも、みんなで行っていいですか?」


「嬉しい!皆さんで来てくれるのですね。楽しみ~」


 吉江が悪のりしている。吉江が媚び、まったく夏梅の存在がないように無視をして、蒲と天十郎を誘い始めた。天十郎は一言も言葉を発していない。


「皆さん、お酒飲まれますよね。私、お酒が好きでいつも飲んでいます。事務所の近くの自宅で明日、丁度、仲のよい男性仲間と飲み会があるから、帰りでも一緒に飲みませんか?」


「いいですね。いつも男性と飲むの?」

「殆どは独り飲みですけど…。飲み仲間は全部男性です。私、男性と一緒の方が気楽なのです。ぜひぜひ、お二人も…」


「いいですね」

 蒲がにこやかに答えた。


 夏梅は表情一つ変えずにいる。


 ほとんど強引に蒲と吉江で話を進めている。黒川氏と日美子さんは顔を見合わせ、気まずい雰囲気を醸し出している。


「そうだな、明日はお店が休みだから、みんなで、おいで。待っているよ」


 黒川氏がしかたなさそうに話をしている間にも、蒲は吉江にすり寄っていた。ぴったりくっついて、僕に聞こえないように小さく耳元で何か話している。


 吉江は嬉しそうである。絶対に勘違いしているだろう。多分ろくなことではない。

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