応援コメント

第5話 超能力者とグラベル連合王国の勃興」への応援コメント

  • 初めまして。
    この度は『批評で作品を伸ばそう!』企画に参加いただき、ありがとうございました。また、昨日は私の作品へ批評をお寄せいただき、ありがとうございました。お返しと言ってはなんですが、少し批評を書かせていただきます。

    さて第5話まで拝読しましたが、ここまで境遇をともにする者たちや、復讐に至る理由などが丁寧に描写されており、カタルシスを得ることが醍醐味の作品という印象を受けました。また、あえて相手(この場合ですと、ペンドルトン博士)に関して一切の同情の余地を与えないことで、読者が復讐の場面を正当なものに見られるように工夫されている点は面白いと思いました。

    あとは映画などでも取り入れられる手法ですが、グロとエロによる非日常感や緊張感のジェットコースターのような演出が序盤だけでも散見されて、読者を引き込むことにも注力されていると感じました。

    気になって点は二つです。

    一つ目は世界観や設定について。
    こちらは第5話で大まかにわかりましたが、「もう少し早めに開示してほしい」、「もうちょっと詳しく」というのが正直な感想になります。別に詳細を練らなくとも、パラレルワールド、あるいは作者様の完全オリジナルの現代ヨーロッパ世界なのかということを序盤に雰囲気を通して伝えることができれば、さらに物語への没入感が増すと思います。

    現状の第1話の冒頭注意書きのような形ですと、読者目線では逆に「作りの甘さの言い訳をしている」というような誤解を生じさせる可能性があります。

    二点目は物語の展開の不明瞭さです。
    端的に「復讐する話」というのはわかります。超能力者の誕生、ミッシェル、レイン、ケンタロウ以外の超能力者たちの思惑。などなど今後の展開のヒントとなるものが散りばめられていると思いますが、そこにもう一歩踏み込んだ掴みが重要になると考えます。

    たとえば、いきなりの襲撃。怪しい依頼が舞い込んでくる、あからさまに物語が悪い方向に進むなど、いい意味で読者の期待を裏切るような展開が序盤に用意されていると、読者が物語を意欲的に追うようになるのではないでしょうか。あるいは、序盤に物語の根幹部分となる内容を盛り込み、この小説はどんな話かということを明らかにすることも有効的かと思います。

    最後に余談ですが、三点リーダー「…」は連続で使う「……」のが一応、小説の書き方のルールになっています。もし書式を意識されるのであれば、ご活用ください。

    以上、長々と失礼しました。
    序盤だけの批評ですので参考になるかはわかりませんが、一読者の意見として捉えていただければ幸いです。

    作者からの返信

     レビュー頂きありがとうございます。

     しっかりと読んでいただいた上でのご批評に、自身の未熟さを実感できました。
     なるほどと思わせられることも多く、できる限り咀嚼して、私自身へフィードバックさせて頂こうと思います。

     重ねて、お礼申し上げます。