第174話 聞き慣れた声
及第点ではあるものの、それでもただ私に犯されるのを待つだけの小娘たちよりかは楽しめる為一応この娘は当たりと言って良いだろう。
さてどうやってこの娘を犯してやろうか。
じっくり嬲っても良いがその場合本番前に心が折れてしまう可能性がある。
しかしだからと言って直ぐに挿入するのも味気ないというものだ。
その塩梅が難しいのだが、難しいからこそ面白く、そして癖になるというものである。
とりあえずこの娘の表情を確認しつつ限界を見極めて挿入するという方向で行くか。
そう思い俺は娘のふとももへと手を伸ばす。
「そこまでにしてもらおうかの、リュシュリー・デュ・プレシー」
その瞬間、俺の耳にここにいない筈の聞き慣れた声で俺の名前を呼ぶのが聞こえてくるではないか。
一瞬幻聴かとも思ったのだが、幻聴にしてはやけにリアルすぎるその声に俺はあり得ないと思いつつも声がした方向へと視線を向ける。
するとそこには声の主であるブランシュ聖王がいるではないか。
「い、いったいどうやってここまで来たっ!? 聖女ヒルデガルドがいる村から聖都まで半日以上はかかるはずであるっ!! 往復で考えれば一日以上経たなければ聖都に戻ってくる事は不可能なはずっ!!」
「それが、ここにいるカイザルのお陰で可能であったのじゃ」
そして、聖女ヒルデガルドがいる村へと向かっていたはずのブランシュ聖王がなぜ今ここにいるのか問うと、隣にいるカイザルのお陰であると言うではないか。
「おぉ、そうであったか。 これはこれはカイザル陛下。 どうやってあの村からここまで来る事ができたのか気になるところではあるものの、とりあえず先にブランシュ聖王が我が儘を言ったようで、聖王国を代表して謝罪しておこう。 もうそろそろブランシュ聖王にも聖王として自覚して、相応しい行動と態度を取ってほしいものである」
どうやってここまで訪れたのか分からないのだが、今はとりあえずこの場を流す事を最優先にしなければならない。
私の趣味とプライベートな時間を邪魔されてかなり腹が立っているのだがそれを少しも表に出さずとそれっぽい事を言って取り繕う。
「それは良いのじゃがリュシュリーよ、そこにいる娘はどうやってここへ招き入れた。 そして今その娘に何をしようとしたのじゃ?」
そして、何故か疑いの眼差しで俺に向かってそんな事を言ってくるではないか。
「はて? なんの話であろうか? 少し妄想が過ぎるのではないか?」
流石にいきなりそんな事を聞かれてはタダでさえ苛立っている俺は少しばかり語気を荒げてブランシュ聖王の質問に答える。
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