第157話 ずっぽりと
「だ、誰だお前たちはっ!? この俺を誰だと思っているっ!? そこを退かぬかっ!! こらっ! 止めろ、掴むなっ!! 離せっ!!」
そしてプレヴォは下着一枚の筋肉だるまたちに囲まれると、そのまま手足を拘束されたまま担がれながら戻って来るではないか。
その筋肉だるまたちは溜まりに溜まった性欲を一秒でも早く吐き出したいという表情で俺の許可を待っている。
「まぁ、良いんじゃないの? 死なない程度ならば何をしても良いから、遊んであげようではないか」
そんな彼らの表情を見ると、流石にこれ以上お預けするのも可哀そうだなと思った俺は下着一枚のマッチョたちにプレヴォを襲う許可を出す。
これは偏見かもしれないが、男色の気がある者はどうしてこう、クマのぬいぐるみのような、太っており毛むくじゃらの男性を好む者が多い気がするのだが気のせいだろうか?
まぁそのおかげでプレヴォを犯したいという者がこんなに集まったのだが……。
というかプレヴォはこの町の男色家たちから密かに狙われていたらしく、それも相まって直ぐに集まったのもありがたい。
そして、そんな奴らの高ぶった性欲が爆発してこちらに向かったりしたら目も当てられないしな……。
変にお預けして最悪な事態になるよりも、さっさと食べさせてあげた方が良いに決まっている。
「おいっ! なんじゃこれはっ!? きゃーっ!! ほ、本当に男同士でやるのかっ!? そもそもナニはどこに入れるのじゃっ!? はぁあんっ!! あ、あんなところに入れようとしるぞガイウスっ!!」
そして、当初の目的の通りプレヴォは筋肉だるまたちに犯され始め、プレヴォは涙と鼻水でドロドロになった表情で俺に懇願してくるのだが、ただ一点だけ予期せぬイレギュラーというか雑音というか……。
とにかくブランシュが俺以上に興奮しまくり、兎に角うるさいのである。
そして、ブランシュのうるさい声が聞こえてくるせいで俺は妙に乗り切れず、素に戻ってしまうではないか。
こんな事になると分かっているのであればブランシュをここへ連れて来るんじゃなかったと後悔する。
「なぁ、もう少し静かに出来ないのか? プレヴォの叫ぶ悲鳴やら懇願やらが聞こえないであろう?」
「そ、そそそそ、そうは言ってもじゃなっ!! きゃーーーーっ!! 見ろガイウスっ!! ついにプレヴォの抵抗虚しくずっぽりと入ったぞっ!!」
でもまぁ、今まで仕えて来た国のトップに見られながら掘られるというのは、それはそれでかなりの屈辱であろう事は容易に想像できる為、これはこれで良い見世物かもしれないと、そう思うのであった。
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