第101話 従順な態度は良い事である
そう、ただ俺に運がなかった、ただそれだけなのである。
そういう意味でも思い出深いこの妖刀【童子切安綱】を実際にリアルでこうやって使ってみると感慨深いものがある。
因みにこの妖刀【童子切安綱】であるのだが、攻撃方法が魔術に偏ってキャラクターを育てられている相手には強いのだが、魔術ではなく剣士や拳闘士など魔術ではない攻撃方法を中心に育てられている相手には単なる能力を持たない刀と腐ってしまう可能性も高く少しばかりキツくなるという弱点もある。
それでも最高レア度なだけはある為妖刀【童子切安綱】の攻撃補正はかなり良く、戦いにならない程の差が生まれるという事も無い辺り運営はかなりバランス調整を頑張ったのであろう事が窺えて来る。
そして俺がこのバカの処理をしているのを見て更に数人俺の前に現れたのでこいつらに関しては許すとしよう。
まぁ、一人特攻かまして訳も分からず次の瞬間には魔術を消されただけではなく攻撃されて気絶させられたのだから勝てないと判断して出てくる者もいるだろう。
それでも出てこない奴は後で謝罪されても許す筈がない。
「とりあえず、少し遅い気もするが今俺の前に出てきている奴らに関しては敵意無しの為御咎めなしとしてやろう。 あと、帝都に戻る時はこのコキュートスの氷で閉じ込められている有象無象を君たちで何とか持って帰ってくんない? 勿論皇帝陛下にでも返しといて」
「わ、分かりました……」
「あ、オバサンは氷を溶かす方法が見つかってまたこっちに寄こされても面倒だからおいて行ってくれ」
そして俺は表に出てきている中で一人呼び寄せると少しだけ会話をした後にこの氷漬けの有象無象の処理を任せる事にする。
うん、従順な態度は良い事である。
オバサンは一旦放置で良いだろう。
「よろしく頼むよ? では今隠れている奴はお仕置きな。 一応上からの命令で断れなかっただろうし、ワンチャン隠れていればやり過ごせるかもと思ってしまう気持ちも分かるので殴らないし命までは取らないけど人間としての尊厳は奪わせてもらおうか。 土魔術段位二【拘束】」
「うわっ!? なんだこの鎖はっ!?」
「くそっ!! どうなってんだよっ!! ちくしょうっ!!」
「何もない空中から何で鉄の鎖が出て来てんだよっ!?」
「ひぃぃいいいっ!!」
そして俺がそう言うと複数の個所からいきなり現れた鎖によって拘束されたことに驚愕と恐怖の混じった声が聞こえてくる。
とりあえず一向に叫び声が収まる気配が無いので安心させる為にもこの拘束している鎖が三日たてば消える事を説明する。
「ちょっとっ!! その間トイレはどうすればいいのよっ!!」
────────────────
気が付いたら百話突破してました('ω')ノ祝い
これも皆さま読者がいるおかげでございます。
そしてこの後は皇帝陛下(笑)をぶん殴りに行きますのでブックマークと星の評価をくださると涙がちょちょぎれる程喜びますので是非是非評価のほどお願い申し上げます(∩´∀`)∩
ちなみに皇帝陛下(笑)をぶん殴って二章完結ござあいます。
三章からは他国までぶん殴りに行こうかと思います('ω')ノ予定は未定
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます