第85話 とりあえず気持ち悪かった
タイトル変更しました(*'▽')ノ
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そして、それと共に以前腕を切り落とした自称冒険者ランクSランクの男性の事を思い出す。
ちゃんと動かせるようにくっつけていれば良いのだけれども。
しかしながら流石に回復系魔術を生業にしている魔術師等に頼んだのであればそれくらいの事を知っていて当然の知識であると思うので流石に間違える事は無いとは思うのだが。
因みに俺が何故この事を知っているのかと言うと、自分の指で実験をしていたからである。
当初は小動物、それこそ猫やネズミ、トカゲなんかを捕まえて実験をしてみようかとも思ったのだが、流石に俺の勝手な考えで身体の部位を切り落とされたりくっつけられたりするのは良心の呵責により実行に移すことができなかった為自分の指で実験をしたという流れである。
その時にシシルが、何で俺が自分の指を切り出したのか聞いて来たので素直に説明をすると『では私のぉっ!! 私の身体をお使いくださいぃっ!!』と息も荒く迫って来たのだが、何だろうか? なんかメンヘラ化した重い女性のような、マゾヒズムを拗らせてしまったような、とりあえず気持ち悪かったので丁重に断っていたりする。
そんな事を思いながら俺はストレージからオリヴィアの腕を取りだすと【再生魔術】を行使して、取り出した腕をオリヴィアの肩へとくっつける。
「どうだ? 動かせるか?」
「…………は、はいっ!! 問題なく動かすことができますっ!! 流石我が主ですっ!!」
そして腕をくっつけてもらったオリヴィアは犬であれば尻尾がぶんぶんと振られているであろうと思える様な表情と、キラキラした目で俺にズズイッと近づいて来るではないか。
因みにオリヴィアの胸は普通に大きい為、そんな風に近づかれるとオリヴィアの胸が俺の胸板に当たっている訳で、それだけではなくオリビアの吐息を感じ取れるくらいには顔も近づいている。
恐らく、ただ純粋に俺の事を称賛しており、その事で頭が一杯になってしまった結果胸が俺の胸板に触れている事も、少し俺が屈めばキスできてしまう程の距離である事にも、リソースを割くだけの容量は無いのであろう。
もしこれを、俺を篭絡する為に狙ってやっていたのであれば大した女優であると称賛しても良いくらいである。
「当たり前でしょう? 何故ならば私のご主人様なのよ? それくらいの事出来て当然だわ」
そしてそんなオリヴィアを見たシシルが何故か誇らしげにオリビアへマウントを取ろうとしているではないか。
「そういえば、どうしてシシル先生はここにいるのでしょうか?」
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