第3話【休み時間】
授業中、後ろのギャル達がうるさくて毎日頭を抱えている。授業に集中したいのに、、、。今度のテストでいい点取ったら親からお金くれるから頑張りたいところなんだけどなぁ、、、。まぁ、そんなこんなで休み時間。今日も寝るとするかぁ〜、、、。
「…」
なんか目線を感じるのだが?気のせいか?
「…」
やっぱ見られてる気がする。誰だ?
「わぁっ!」
「!?」
「びっくりしたなぁ。君はギャルで名高き西園寺さんじゃないか」
「おぉ〜!ボッチが喋った!」
「ボッチじゃないって、ただ眠たいから寝てるだけ。」
「つまんねぇの」
「君が僕に何の用?」
「なんだと思う?」
分かるはずもなく、
「分からないよぉ」
西園寺は明るげに呟く
「正解は、君が気に入ったってこと!」
ん?なんて言ったんだ?気に入った?どこら辺を気に入ったんだ?聞き間違えかもな。
考え込んでいる僕に西園寺さんは顔を近づけて、呟いた。
「君が気に入ったの!」
聞き間違いではなかったようだ。
そんなこと西園寺さんに言われるなんて思ってもいなかった。いや、あの西園寺さんだぞ?ギャルで名高き西園寺、あと超絶美人なんだ。でも、単なる友達として気に入られただけで、彼氏とかそういう関係じゃないよな、流石に、、、
「君のことが好き!」
「!?」
俺は一瞬記憶が飛んだような感覚になった。全身に電気が流れたような感覚かも知れない。動揺を隠せない僕の顔を西園寺さんは、ぐっと覗き込んできた。顔が火照った気がした。体が熱くなった?こんな事は今までに無かった。
「俺のことが好き?」
西園寺さんが明るげに、自信ありげに、
「うん!」
さらに体が熱くなった気がした。
それで、つい興味本位に僕のどこがいいのか聞いてみようと思った。
「西園寺さんは僕のどこがいいの?」
西園寺さんがほくそ笑んだ。
「冗談だよ!!!」
その一言に心えぐられた気がした。
「ボッチはかわいいねぇ」
「騙されたァ」
この一言に尽きる。期待しない方が良かった。でも、
「西園寺さん、なんで顔が赤いの?」
西園寺さんが驚いたような顔をする
「いや、今日暑くない?」
暑くはないはずなんだよね、まだ夏じゃないし。少なくとも僕は暑くなかった。
「ごめん!用事が出来た!バイバイ!」
西園寺さんが急いだようにどこかに走っていった。その時に
「竹田の鈍感、、、。」
そんな声が小さく聞こえた気がした。
なんだったんだろうか。
次の授業の準備をしながら考えていた。
とある男の異常学校生活 クラクラ細胞 @Kurakura122
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