第10話 大罪武器

 先に動いたのはイエロービックウルフだ。

 【雷神】で広人に雷の攻撃を仕掛ける。

 だが広人は難なく躱す。

 広人は仕返しかの如くイエロービックウルフに斬りかかる。


「グオオオオオォォォォォォォ」


 イエロービックウルフが右前足を斬られて怒る。

 イエロービックウルフは仕返しかように、今度は直接爪で引っ掻いてきた。しかも、爪に雷をまとわせて。

 だがまたしても広人に躱されてしまう。そして、そのままイエロービックウルフの真下に入り回転斬りでイエロービックウルフの足を斬り落とす。


「グオオオオオオォォォォォォォォォォォォォ」


 イエロービックウルフは急いで足を再生しようとするが、いくら【超速再生】とはいえ足を四本直ぐに再生はできない。

 広人はその隙きを突きイエロービックウルフの心臓を憤怒の鎌で突き刺す。

 イエロービックウルフは白く光り消えていった。



–––報酬––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––




・イエロービックウルフの魔石


・イエロービックウルフの毛皮×6


・5SP


–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––




 へ〜5SPか、結構美味しいな


「お〜い、広人〜怪我はないか?」


「ああ、大丈――」


 ―――バンッ!―――


 意気よいよく扉の開く音がした。


「大丈夫か!」


 扉の中から出てきたのは南條先生だった。


「南條先生!」


真っ先に反応したのは、青木くんだった。


「ああ、よかった。全員無事か?」


「はい、全員無事です。」


「そうか、ところでどうやってエリアボスをどうやって倒したんだ?」


「それは、、、日下部君が単独で倒しました」


南條先生は驚いて俺を見た。そして俺が持つ大罪武器を見て酷く悲しいそうな顔をしていた。


「それは、、、呪いの武器、かな?今回はそのおかげで助かったかもしれないが、出来ればその力はあまり使わない方が良い、その力は身を滅ぼす。僕はその瞬間を直じかに見ている」


 ああ、この人は代償を払いきれななった瞬間を見ているのか。体が崩れ落ちる瞬間を、


「先生心配してくださってありがとうございます。ですが大丈夫で―――」


 突如として広人の体が吹き飛ばされる


「ふむ、イレギュラーの存在を感じて確認しにきたがただの小僧か」


 気がついたら広人の近くに180cmぐらいの男がたっていた。


「っ誰だ!」


 紅炎が叫んだかのように聞いてくる。


「我か?ふむ、言うならば《ダンジョンの意思》と言うところかね」

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