第8話 第21ウルフダンジョン
「よし、じゃ〜探索しますか」
紅炎がそう言いながらこっちを見た。
「俺だより?」
「うん」
「あっ、そうっすか。まあ、元々そのつもりだったけど。よし、じゃー、〈固有スキル【領域】〉展開 発展スキル:《
すると、頭の中に膨大な情報が流れ込んでくる。
同時にもの凄い頭痛がする。
「ぐっ、思考加速!並列思考!処理能力上昇!」
しばらくすると、頭痛が収まっていく。それと同時に自分中心で20mの範囲が地図化して脳内に映し出される。
ここのダンジョンは、迷路みたいになっている迷宮型ダンジョンのため、広人の脳内には迷宮を上から見た状態で見える。
「ふ〜、よし、大丈夫だ。早速さっそくだが近くに魔物がいるぞ。俺が先行するから後からついてきてくれ」
そう言うと広人は魔物に向かっていった
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角を曲がって少し広い空間に出た。そこには、ウルフが5匹いた。
「いた!」
紅炎がそう叫んだ。
ウルフはまだこちらに気付いていない。
「先手必勝!《
紅炎が火炎魔法で火の矢を放った。
ウルフは火の矢が飛んできようやく、こちらにの存在に気付いたが時すでに遅し、ウルフの1匹に紅炎の攻撃が当たる。
「ウルフのステータスを見ます!《魔物鑑定》!」
--ステータス-----------------------------------------------
名前:ーー
種族:ウルフ
Lv.10
HP:100
MP:0
力:500
速さ:600
耐久:200
幸運:20
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「出ました。Lv.10、HP:100、MP:0、力:500、速さ:600、耐久:200です!」
「「「「「了解」」」」」
「前衛は僕、日下部君、大久保君の3人で、後衛は佐々木君、白川さん、柊木さんでお願いします」
青木君がそう言った
「こ、〈固有スキル【支援者】〉発動 《
柊木さんが噛みながらもそう言い切った。
「よっしゃ、いくぜ《
大久保がそう言った瞬間大久保の周りの大地が大久保に纏まとわり付き鎧の形に変形していく。
「〈固有スキル【氷結魔法】〉【氷結創生魔法:弓】」
白川さんが【氷結魔法】で弓を生み出した
「《
白川さんは弓を引いてそこに《氷の矢》を発動し、的確に1匹のウルフの足に的中させる
「大久保君!」
「おう!《大地の斧》」
大久保君が地面から斧を作りだす。そして
「おら!」
【大地魔法】で作り出した斧で白川さんが《氷の矢》で足止めしていたウルフの頭を潰した。
「次は僕の番だね」
青木君がそう言うと、詠唱を唱え始める
ー天使に見初められし、天使の武器よ。 天使の名に恥じぬ力を示し、我が前に現れよー
「いでよ、天使武器 クラウ・ソラス」
瞬間、青木の前に光が集まり、次第に剣の形に変形していき、白き剣として姿を現す。
「「「「天使武器!?」」」」」
大久保を除いた4人の驚いた声が聞こえる。
「〈固有スキル【閃光】〉」
そう青木君が言うと彼の体が光りだした。
そして、閃光の如くのスピードでウルフの背後に回り込み
「ハッ」
残っていたウルフを斬り伏せた。
「ふぅ〜」
青木君が疲れたようにため息をついた
「お、おい。お前、それのこと天使武器って言わなかったか?」
紅炎が興奮した様子で問いただしている。
「ん?ああ、これはね、お父さんが昔、探索者をやっていた時に宝箱からゲットしたらしいんだよ、自分には使えないから、僕にくれたんだ。ダンジョンで使うのは初めてで緊張したけど上手く使えてよかったよ」
「へ〜、階級は?」
「いや、まだ調べてないよ」
(ふ〜ん、ギア。階級分かる?)
(あんまり勝手調べるのは良くないんですが。【世界図書館】にアクセス、、、、、出ました)
ー天使武器ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上級天使武器 クラウ・ソラス
光の剣
固有スキル
【閃光】
固有スキル【加速】の上位互換のスキル
閃光の如きのスピードが出せる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ふ〜ん。上級ね〜。しかも固有スキル付きかすごいな。けど【加速】の上位互換にしてはあんまりスピードが出てなかったような?)
(おそらく、まだ使いこなせていないのでしょう)
(あぁ、なるほど。もったいないなぁ〜)
「よし、そろそろいいか?」
広人が魔石を拾えをえてからそう言った
「領域範囲内に魔物が入ってきた」
「分かった。行こう」
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