第37話 夏休みの予定を合わせるのは至難

菜乃「みんなは夏休みって何か予定あったりするの?」


期末テストも無事?終わり夏休みが近付いてきた。

でも…


藍「バイトかな…」


菜乃「あれ?バイトしてるんだっけ?」


藍「うん、飲食店でそこまで頻度は多くないけど」


菜乃「へ~今度行ってみよ。どこで働いてるの?」


藍「う~ん、ガスト」


菜乃「普通だね。キッチン?」


藍「どっちもやってる。俺ああいうの得意だわ」


菜乃「確かにできそう。フォローしてくれそうだもんね」


藍「でしょ、来たら何かサービスするよ。みんなは予定どうなの?」


ルナ「あたしは撮影とかが結構入ってるな。休みって感じがしない」


菜乃「ああ~…」


ルナ「それでも空きはあると思うけどな」


さくら「私と菜乃は生徒会の仕事がありますがそれ以外は暇ですよ」


菜乃「待って、私も暇なこと確定?」


さくら「暇ですよね?」


菜乃「そうだけども…」


さくら「ほら、富咲君は?」


富咲「僕もちゃんと予定があるわけじゃないけど親の仕事に連れまわされるかな」


藍「暇ってことで良いな」


富咲「…」


ヒデ「お…」


藍「暇だろ」


ヒデ「言わせろよ」


藍「里香は?」


里香「私は基本家にいますね。研究してますよ」


さくら「高校生の夏休みとは思えないですね」


菜乃「でもみんな暇な感じなら集まれそうじゃない?遊びに行こうよ」


ヒデ「いいな、どこ行く?山?海?夏祭り?プール?」


菜乃「全部行きた~い」


里香「山はしんどい…サバイバルできない」


菜乃「待って、想像してるものが多分違う」


ヒデ「山か…走りに行って以来だな」


さくら「ヒデ君も多分違いますね。3776メートル登山走の話ですそれは」


忘れてた人は二話を参照してほしい。


菜乃「とりあえず夏祭りは絶対行こうよ!楽しいよ!」


藍「夏祭りって何日?」


菜乃「8月17日かな?」


藍「おっけ~バイト入れないでおく」


菜乃「シフトはまだ出してないの?」


藍「うち2週間単位でシフトだすから」


菜乃「ふ~ん」


ルナ「私もそこ空いてる…仕事入れないでもらうわ」


富咲「おお~ラッキー」


ルナ「浴衣も手配してもらお、SNS用って言って」


さくら「え?」


菜乃「それは職権乱用じゃない?」


ルナ「大丈夫。浴衣がもらえればこっちのもん」


菜乃「ならいいけど…あとプールとか海とかはまた今度考えよう!」

さくら「…」


藍「楽しくなりそうだね」


菜乃「へへ~でしょ~」


藍「朝のジョギングもしようね」


菜乃「げ!?」


富咲「ええ…」


そこは乗り気にならねえのかよ。


ルナ「いや…やらないと怠けるぞ夏休みなんて…」


菜乃「うっ…」


ルナ「習慣づけとけ」


菜乃「うう~日焼け止めとかも塗らないとなあ…ルナちゃん何使ってる?」


ルナ「これ」


菜乃「知ってる!いい?」


ルナ「いいよ~。毎日塗ってる。汗かいても落ちないし」


菜乃「え~買いに行こう!付き合って!」


ルナ「良いけど…また買い物回をする気か?」


菜乃「ルナちゃんがそんなメタ発言しちゃったらもう終わりだよ」


さくら「そうですよ、それは私の役目です」


謎にさくらがむくれる。そんなところで張り合うな。


藍「あっちょっと飲み物買ってくる」


富咲「僕も行く」


藍「珍しい」


富咲「CC檸檬好きだから」


藍「あはは。行くか」


2人で自販機に向かう。ヒデが男一人になるが大丈夫か?と思って振り返ったらさくらがヒデを締めあげていた。また余計なこと言ったかな?


富咲「でも楽しみだね~夏休み。一番楽しみかも」


藍「確かに、今までで一番キャラが濃い世界にいる」


富咲「間違いない。怒ること全てが予想外だよね」


藍「人外みたいなのがいるからな。菜乃が常識人に見えてくる」


富咲「さくらさんじゃないんだ」


藍「化け物だろあれこそ。なんだあの完璧超人」


富咲「間違いない。全国模試1位が身近にいるとは思わなかった」


藍「なんでこの高校来たんだろうね?」


富咲「近いからとかじゃない?」


藍「聞いてみるか」


そんなことを話しながら自販機で飲み物を買う。ちなみに俺はなっちゃんである。


富咲「ごめん藍君、10円玉ある?」


藍「あるよ」


富咲「ごめん~小さいのあんまり持ってなくて…」


藍「大きいのはあるのかよ」


富咲「ある。自販機で使えない大きさがある」


藍「もうわかった。はい」


富咲「ありがと~」


教室に戻ると…


ヒデが女子4人と手を繋いでる?


藍「どういう状況?」


さくら「1対4の腕相撲をしてました」


藍「ヒデに勝てるわけなくない?両手でも無理でしょ」


さくら「無理でしたね」


藍「だろうね、俺も混ざろ」


当然のように女子側に加勢する。


ルナ「ボンボンも来い」


富咲「ええ…1対6?」


ルナ「それでも怪しいだろ」


富咲「確かに…」


ヒデ「かかってきなさい」


さくら「それでは…よ~いドン!」


藍、ルナ「「死ね~!」」


里香「死ね?」

菜乃「2人とも…」


ヒデ「まだまだだな!」


富咲「げ?」


ひっくり返された…うわほんとに負けた。


ヒデ「腕相撲で俺に勝とうなんて100年早いわ!」


里香「100年後はみんな衰えてるか死んでる」


ヒデ「いや…そうだけどこれは定型文っていうか…」


100年後でもヒデは生きてそうだな…


さくら「ヒデ君に老衰ってあるのでしょうか?」


そこまでは言ってないぞ俺でも。


――あとがき――

夏休み回~!をこの時期に書く気満々です。対ヨロです。


面白かったり季節外れもいいとこだなって思った方は星やコメントやレビューお願いします。

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