第32話 IQが30以上離れていると会話は成立しないらしい

さくら「さて、ご飯まで勉強ですが…あなたたちは普通のやり方ではだめだと5分でわかりました」


どんな5分だったかは前話を読んでね。


さくら「さらに菜乃の語呂合わせをヒデ君がすんなり覚えたという点から…」


あれは驚いた…


さくら「バカにはバカな勉強法を試してみたいと思います」


藍「どういうこと?」


さくら「いった通りです。バカな方法、語呂合わせやくだらない考え方で教えていきます」


ルナ「まて、私もそこのバカと一緒にされるのか?」


さくら「できるなら普通に勉強してください。その方が私は楽です」


ルナ「はい」


藍「できるの?さくらとか真っ当な方法のプロでしょ?」


さくら「作者がバカ筆頭なので…多分何とか」


富咲「そうじゃなきゃこんな話書かないか…」


さくら「というわけで…英語は…」


藍「どうしたさくら…」


さくら「基本的には誰が、何をした、の前か後にいつ、どこでが来ます」


菜乃「ん?4Wゲームの話?」


さくら「英語の話です」


藍「ああ、主語、動詞か。いつ、どこでは副詞だから色々動くな」


菜乃「あ~分かりやすい」


さくら「はい、このカード、並び替えてください」


菜乃「誰が、We、何をした…サッカーだから…play soccer、いつはyesterdayだから?We play soccer yesterday?」


藍「おお~」


さくら「いいですね、目的語と補語もちゃんと理解出来たら何とかなりそうです」


なるほど…こういう覚え方もあるのか。


藍「ヒデは?」


さくら「ヒデ君は色々な教科がやばいのですが…ジャンプが好きなので…」


藍「何の話?」


さくら「ジャンプで化学が絡んでるやつ片っ端から持ってきて理解させます。最近で言えば呪〇廻戦で水素ガスの話が出てます」


藍「うわ…大変それ」


さくら「それでも日本の誇る週刊誌ですから元素記号20までなら何とかなるかもしれません。最悪私が話を作ります」


藍「その時は手伝うよ…」


さくら「ありがとうございます」


富咲「あの文系科目壊滅中だったのはどうしたの?」


さくら「昔の数学は算術って呼ばれてたのご存じですか?」


藍「え?まさか…」


さくら「はい、その書物を渡しました。読み方は解説しながらですね。数学部分は里香さんなら瞬殺するでしょう」


富咲「すごい、さっきまでとは打って変わって勉強してる…」


1人は4Wゲームで遊び、1人はジャンプを読み、1人は算術の本を持っている。


藍「勉強してる光景か?これが」


さくら「私も何かおかしいなとは思いながら…」


富咲「まあ良いんじゃない。これくらい馬鹿らしい方が」


さくら「そうですね…で、藍君が物理で富咲君が生物でしたっけ?」


藍「あっこっちも見てくれるの?」


富咲「助かるけど大丈夫?」


さくら「気分転換に…」


藍、富咲「「ああ~」」


というわけで俺たちもさくらに教えてもらった。

めっちゃわかりやすかった。なんであいつらはさくらの教え方で分からないんだ。


そんなこんなしてたら…


セバスチャン「ご飯が出来ました」


菜乃「やった~!」

ヒデ「おお~!」


ご飯の時間になった。


富咲「ありがと、セバスチャン。シェフは怒ってなかった?急に6人増えたけど」


セバスチャン「ウキウキで作ってましたので全部食べてくださいね」


富咲「ヒデ君がいるから多分大丈夫だよそこは」


大丈夫だな。残すはありえない。あのバキュームカーがいる時点で。

俺たちは食事が用意されてる部屋に向かう。


菜乃「食事が用意されてる部屋ってなに?」


ルナ「つっこむな」


菜乃「ダイニングじゃないの?」


富咲「ダイニングだよ。うち20LLDDKKKくらいあるから」


藍「LLDDKKってなに?」


富咲「リビングリビングダイニングダイニングキッチンキッチンカラオケ」


藍「新手の寿限無か?」


富咲「パイポパイポパイポではないね」


里香「なんだ…ラボラボではないんですね」


菜乃「何に期待してるの?」


セバスチャン「こちらでございます」


扉を開けた先に出てきたのは…


藍「ホテルか?」


デカい長机に並べられた料理の数々…フルコースどころじゃない。


菜乃「うわあああ!すご~!」

ヒデ「うまそ~!」

ルナ「いや…すごい」

里香「食べていいんですかこれ?」

藍「まじかよ…」

さくら「美味しそうですね」


みんなが席に着く。


さくら「では…」


「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」


みんなが食べていく…


ヒデ「うめえ、なんだこれ?シャキシャキ」


富咲「サラダだね。メインみたいな反応してるけど普通のサラダだよ」


菜乃「いや…メインがすごすぎる?肉が…めっちゃ肉汁が…」


ルナ「めっちゃ上手いぞ~柔らかい」


菜乃「もう食べたの!?」


ルナ「美味しいものは冷める前に食べるスタイル」


藍「賢いな」


菜乃「なるほど~私も食べよう~」


さくら「美味しい…美味しい…」


富咲「めずらしいね…」


さくら「美味しいです。これを毎日食べてるんですか?ずるいです…」


さくらってこんなに食事中にニコニコする人だっけ?


さくら「自分で作った物より美味しいもの久しぶりに食べました」


ああ、そういう…?


――あとがき――

勉強方法真似してくれてもよくてよ!!


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