第30話 笑う門には福来る

富咲父「なるほど、優太の友達が来てると…それで人生ゲームをしだしていて…」


セバスチャン「さようでございます」


富咲父「なぜ私はそれをこそこそ陰から見ているのだ?」


セバスチャン「ものすごい盛り上がりで…入りづらく…」


富咲父「優太の転校について物申しに来たって話じゃなかったか?」


セバスチャン「はい…ご主人様のお帰りに気づいたら恐らくそっちの話になるでしょうが…この空気に水を差すのも…」


富咲父「むう…」


いや、俺は気づいてるからね?視野広い舐めるな。扉が少し空いてるぞ。

だが…確かにこっちの熱気はすごい。


富咲「うわ~!!!!PK!?」


菜乃「嘘~!!?」


さくら「私マイホーム建てれました~」


里香「住民票移す作業がありますね」


富咲「ああ、住む場所も大事だよ~。さくらさんは良いとこに建てたね」


ヒデ「子供出来たぞ~!」


菜乃「おめでと~!」


里香「健康診断引っかかっちゃいました!!」


ルナ「健康値高くなかったもんな~」


菜乃「あっルナちゃんのCMだよ~」


ルナ「うわ、恥ずかし」


ヒデ「CMって宝くじ何回分くらいの報酬なの?」


藍「なんてこと聞くんだ!?」


ルナ「そこまでじゃない。赤〇アカ先生程稼げてはないよ」


さくら「最終巻も出てしまいましたからね、あの長編ラブコメ」


菜乃「寂しいねえ…」


里香「ヒデ君、6出しました?」


ヒデ「ん?多分?それがどうし…」


里香「このマス…」


コスプレして踊る。


ヒデ「なんだこれ?」


藍「なんだこのマス…」


さくら「コスプレ…」


菜乃「普通の家にはコスプレ用の服なんてないけど…」


菜乃がちらりと富咲を見る。


富咲「いや、芸能人用の服とか衣装がいくらでも…」


藍「良し行くか」


コスプレ室に着いた俺たちはヒデを着せかえしていく。別に恋はしないが着せ替え人形である。


そして…


富咲「あはははっはははh!!!!」


菜乃「あははは!ひいいいぃぃしんどい」


藍「いや…なんでそうなった?」


さくら「っぷ…」


ルナ「似合わない…ふふふふ」


里香「ふふふ…ごほっふふ…」


ヒデはあのごつい体で流行のウ〇のコスプレ。踊るのはウタカタ○○バイ。


ルナ「踊り上手なの流石だけど…いや…腹筋イタイ」


富咲「はあ~…面白かった。キレキレじゃん」


菜乃「似合わないな~しんど~」


もう完全にみんなツボに入った。そこにヒデが追い打ちをかける。


ヒデ「でも髭〇爵ももったいないよな」


藍「は?」


ヒデ「今ならこのコスプレしてウ〇カッター!とかやってララバイ踊り出すだけで絶対受けただろ」


藍「ぶっ!!!」


止めろ…今のヒデの格好でそれをやるな。


ヒデ「ルネ〇サーンスだってあれだろ?世界史的には!だろ?」


ヒデがギャグを畳みかける。


さくら「懐かしいですねそのネタ。ルネッサンスはどちらかというと再生とかで文芸復興なので新時代かと言われると怪しいですが」


ヒデ「つまり?」


さくら「時間のですね」


ルナ「ふっ…くっそ…」


藍「普段真面目なさくらがそういうボケしだすと…」


富咲「僕たち笑いこらえてるところに追い打ちかけないで…」


もう全員がお腹を押さえている。ボケが渋滞している。


菜乃「いや…やっぱだわ」


菜乃まで~!


富咲父「ふっふふ…面白い子たちだな」


セバスチャン「ですね」


富咲父「あの子の、あんな大口開けて笑い転げるところを始めてみた…」


セバスチャン「ご主人様?」


富咲父「例え…もっと良い環境の学校に行ったりもっとレベルの高い友達に囲まれても、あんな顔してくれるか…わからないか…今はあの笑い声を守るほうが良いかもなあ…」


セバスチャン「そうですね」


富咲父「もういい、転校の話は撤廃する。風呂入って休んでるからあの子たちにキリの良いところで伝えておけ。ちゃんと家まで送ってあげろよ。もう暗いからな」


セバスチャン「御意」


富咲父「それにしても…あのギャグのアイディア…打診してみるか?1ブーム起こせるかもしれん」


富咲グループがさらに1発当てて、世間をにぎわすことになった元もここである。


そして…


富咲父「こいつら明日学校は?」


セバスチャン「あるはずですが…」


藍「いや~…」


さくら「ごめんなさい」


俺とさくら以外が全員疲れて寝てしまった。今日はここで一泊して明日の早朝にセバスチャンさんに送ってもらうことになった。

ちなみに各家への連絡もセバスチャンさんがしてくれた。


藍「は~満喫した」


さくら「そうですねえ。富咲君の転校もなくなってよかったです」


藍「ははは、それが目的だったのにね」


さくら「皆さんその情報を聞く前に寝てしまいました」


藍「はしゃぎ過ぎたね」


さくら「いいと思いますよ、たまにはこういうのも」


藍「そうだね、結局人生ゲームの一位がさくらなのはもう…なんなの?罰ゲームマスも引かないし」


さくら「私はそういうキャラじゃないので」


藍「さくらの歌も聴いてみたかったけどね」


さくら「音楽の授業で聴けるじゃないですか」


藍「いや、もっと普通のj-popをだよ」


さくら「嫌です」


藍「え~聴くまで寝れないなあ…子守歌としてさ、歌ってよ」


さくら「なんですかその甘え方は」


藍「おねだり」


さくら「はあ…わかりました」


藍「え?まじ?」


さくら「聴いてください」」


藍「演歌か」


さくら「T〇t Musica」


藍「待って!?それが子守歌!?いや…興味はあるけど…永眠したいわけじゃ…さくらさ~ん!!??」


ちなみにめっちゃ上手かった。


――あとがき――

富咲転校事件編終わりです。

人生ゲーム編に名前変えたほうが良いかもしれません

ふざけ過ぎました。


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