第26話 敵キャラっぽい人の方が言ってること正しいあるある
富咲「お父さん…本気ですか?」
富咲父「ああ…最初は良いと思ったんだが…」
富咲「僕は嫌ですよ…まだ3か月くらいです」
富咲父「わかっている。それでも次の目星はつけている。要項も見た。お前なら大丈夫だ」
富咲「現実的かじゃなくて僕の気持ちの問題です」
富咲父「お前のためを思って言ってるんだ!」
富咲「僕の人生だ!!」
次の日の学校にて…
藍「はあ!?転校するように親に言われた!?」
富咲「うん…」
さくら「唐突な話ですね…でも確かに疑問でした。富咲君のような人がなぜこんな普通な高校にいるのか」
確かに…名門校や有名私立に行ってておかしくない。成績もいいし。
富咲「そういうところじゃなくてもっと普通の学生生活を送りたいって言うのがあって…中学までは結構いいとこ通ってたから。最初の中間とか中学でやった範囲で逆に忘れてたんだよね…」
ルナ「なるほど…それを親は許してくれたんだろ?だからここには入れてるんじゃ?」
富咲「そうだよ。だけど昨日になって呼び出されて言われた」
菜乃「転校しちゃうの?」
富咲「嫌だよ。なんとか説得したいけど…」
ヒデ「ぶん殴っちまえ」
藍「そういう話じゃねえがぶん殴っちまえって言いたいのはわかる」
里香「そうですよ、親なら子供には自由にやらせるべきです」
確かに里香はだいぶ自由だな。
さくら「どうするんですか?何とか親を説得しないとです?」
富咲「そうだね」
藍「手伝う?」
富咲「うん、手伝ってほしい」
お?珍しい。
藍「手伝うって何を…?言い訳考えるか?」
富咲「いや…みんなにはもうちょっと常識的な人になってほしい」
「「「「「「は?????」」」」」」
富咲「親とのやりとりの続きなんだけど…」
富咲「普通校で、色々な人ともっと学生らしいことしたいってお父さんも認めてくれてたじゃん!なんで今更!?」
富咲父「私もその意見には賛成だった」
富咲「じゃあ!!」
富咲父「でもな…」
富咲「?」
富咲父「お前の友達たち…あれは普通ではなくないか?」
富咲「…」
「「「「「「あ~…」」」」」」
これに関しては…富咲のお父さんの方が正しい気がする…
富咲「っていうわけだからさ。みんな少し力を抑えてくれない?」
さくら「なんかここだけ聞いたら中二病みたいなセリフですね」
ヒデ「くっ左手がうずく…」
俺たちはいっせいに教室の端に避難していた。
ヒデ「何してんだお前ら」
藍「いや…ヒデの左手がうずいたら普通に死んでもおかしくないっていうか…」
菜乃「かっこつけの中二病がやるならイタイだけで済むけど本当に力ある人が言うと恐怖の台詞だから」
さくら「ヒデ君はもう何もしないでもらわないといけないのでは?」
富咲「そうだね…普通にできないもんね」
なんて言われよう。
藍「いつ普通にしてればいいんだ?富咲の家に遊びでも行くか?」
富咲「いや…監視がついてるらしいからちょっとの間お願いしたい」
ルナ「なるほど…」
これ、ルナは監視に気づいてたっぽいな。
さくら「でも今更感ありませんか?もう人外なのばれてますよね?」
富咲「人外みたいに優秀って範囲で納めて欲しい。隕石かち割るとかはちょっと勘弁してもらって」
ヒデ「あれは仕方ないじゃねえか!!」
さくら「とりあえず富咲君が転校してしまうとこの作品の金づるがいなくなってしまいます。ヒデ君は藍君が、里香さんは私が監視していきすぎないようにしましょう」
藍「おっけ~」
富咲「転校しようかな…」
さくら「他の人も気を付けてください。ルナさんとか普通に芸能人なので素でおかしいことしてもおかしくないので」
ルナ「失礼だな。大丈夫に決まってるだろ」
藍「じゃあ転校問題が解決するまではあまりはっちゃけないように!」
「「「「「おー!」」」」」
富咲「ありがとみんな…」
という話があって…
音楽
ルナ「🎵」
うま!!
次の時間、模試の返却
先生「さくらが全国一位だおめでとう!」
さくら「やりました!」
藍「すげえ」
国語
先生「百人一首やりましょう!」
というわけで…
藍「はい!」
菜乃「藍君強すぎ…すぐ取るじゃん」
藍「いや…まあ探すってより目に入ってるもの取ってるだけだから…」
昼休み
富咲「さて…どういうこと?朝に自制しようって話してたよね?」
俺、さくら、ルナは正座していた。
藍「いや…めっちゃ取れて楽しくなって」
さくら「模試が今日返ってくるとは…」
ルナ「あたし『夏祭り』好きだから本気で歌っちゃった」
まさかヒデと里香以外でこうなるとは…
菜乃「もうみんな学校休めば?」
菜乃ですら暴論を吐くようになった。これはまずい。
富咲「頼むよ…今刻一刻と転校に近づいてるから」
物理
さくら「もう解いたんですか?」
里香「一応私のとこに会ったシミュレーションシステムって物理を基本としてるから値を打ちこむだけって言うか…教科書使っていいって言ってたし」
掃除
藍「ヒデ~ここの汚れとれるか?」
ヒデ「やってみる…」
ゴリッ
藍「あっ」
ヒデ「あっ」
菜乃「先生~ヒデ君が床削っちゃった~」
そして放課後
藍「じゃあまた明日~」
解散となった。
富咲父「なあ…再度聞くが…お前の友達は普通じゃなくないか?」
富咲「あいつら~(´;ω;`)」
――あとがき――
まあそうなるよね…
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