第24話 占いの盛り上がり方は絶対に複数人で読むことにある

藍「おいヒデ、2限にして寝るんじゃない。お前体育で疲れてないだろ」


ヒデ「ぐ~~」


藍「…」


ちなみに今は数学である。


菜乃「もういいんじゃない?」


藍「菜乃は意外と起きてるんだね」


菜乃「当然でしょ!授業はちゃんと受けるよ!」


藍「ほ~」


菜乃の机を見るとカラフルなノートがあった。

色分けをすごいしているのか…


藍「なるほど、ノートは綺麗だができないパターンなのか」


菜乃「そんなこと言わないでよ!?藍君はどうなの!?」


藍「ほい」


俺は菜乃に自分のノートを見せる。


菜乃「なんかシンプル…ていうか意外と字が汚め?」


藍「昔からそうなんだよね。頭で考える方が速くて手が追い付かん」


菜乃「…すごいね」


藍「まあ…いうてさくらや富咲の方が成績良いけどな」


菜乃「さくらちゃんは別格でしょ」


藍「…万能超人だし」


菜乃「なんかそうやってみると…意外と真面目だよねみんな。ヒデ君くらいじゃん寝てるの」


藍「里香は正直違うことを書いてる気がする…」


里香「遠いから見えないね…でも…めっちゃペン動いてるね」


藍「どうせなんかの設計図か計算式だろうな」


3限と4限も変わらない感じだった。

てかずっとヒデが寝てるのだがこいつどうなってんだ?


そして昼休み…ご飯の時間なのでいつものメンツで集まる。


ヒデ「腹減った~」


藍「何で腹減ったのお前?」


何もしていなかったはずである。


富咲「すごいよねえ、結構な量食べるし」


確かにヒデの前には大きめの弁当がある。いや…それより…


藍「富咲の弁当はお洒落だな!Tomisaki感ある!」


富咲「ブランドかな?」


藍「本当にそういうブランド作りそうで怖い」


ヒデ「じゃあ作れるか診断しようぜ」


藍、富咲「「は???」」


ヒデ「この前こんな本あってさ」


『全人類5ページで閉じる!馬鹿でもできる人格診断』


ルナ「くそ本臭すごいな。私の見る目が正しければしょうもない本だぞこれ」


菜乃「多分ルナちゃんじゃなくても分かるよこれ」


著者 グレイジー


「「「「「「作者かよ!!」」」」」」


さくら「何でもありですから」


ヒデ「それじゃあ第一問!」


ヒデが読み始めた。


ヒデ「ウィ〇ガーディアム?」


藍、ルナ、さくら、里香、富咲「「「「「レ〇オーサ」」」」」


菜乃「レビ〇サー」


まさか割れるとは…


ヒデ「レ〇オサーと答えた方は…」


菜乃「おっちゃんと答えがあるんだね」


ヒデ「人の失敗を笑う性格の悪い人間です」


菜乃「そんなことないし!私が酷い人みたいになるじゃん!」


藍「これ答え間違ったら結構メンタルに来る感じか?」


ヒデ「レビ〇ーサを応えた人は…」


なんだ?


ヒデ「つまんねえやつだな」


「「「「悪かったな!!!」」」」


クソ本だ

さくら「クソ本ですね」


さくらが俺の心の声とリンクする。今のは読み取れらたわけじゃなさそうだな。


ヒデ「第二問!!」


ルナ「進めるのか…」


ヒデ「あなたの恋はハリケーンですか?スリル・ショック・サスペンスですか?」


富咲「意味わからなすぎるんだけど…」


藍「もう受け入れろ…あと、ヒデも回答しろ、不公平」


ヒデ「いいぜ~」


さて、どっちかと言えば…


菜乃、富咲、ヒデ「「「ハリケーン」」」


藍、ルナ、里香、さくら「「「「スリル・ショック・サスペンス」」」」


ヒデ「良し答え見るぞ、ハリケーンの人は周りに迷惑をかける可能性があります。気を付けましょう。そよ風くらいでいいです」


菜乃「むかつく~!!」


富咲「いいじゃん…ハリケーンで」


可哀そうだなこれ。


ヒデ「スリル・ショック・サスペンスを選んだ人は…スリルがあってショッキングでサスペンスな恋は多分、恋する人を間違ってます。見る目を育てましょう。また小学生並みの推理力を得るか空手を習得しないと命の危険もあります」


ルナ「死ね」


今、作者の命に危険が…


ヒデ「第3問」


菜乃「なんかメンタルやられる」


ヒデ「しりとり、ってきたときにリンゴ以外なら何と答えますか」


菜乃、藍「リス」

富咲「リクルート」

ヒデ「リンカーン」

ルナ「リップ」

さくら「リンガーハット」

里香「リチウム」


結構割れたな。だがまあとりあえず…


藍「ヒデ、しりとりだから…『ん』で終わっちゃダメ」


ヒデ「あっ!?」


頭良さげなこと言おうとしてバカなことになったな…


ヒデ「答えは…リスと答えた方」


俺たちか。


ヒデ「どんぐりって来たときにリスって言えよ」


菜乃「いつでもいいでしょう!!」

藍「無茶苦茶すぎる」


ヒデ「立方体と答えた人…」


ルナ「いねえよ、なんでその答え用意されてるんだ」


ちょっと気になるな、何が書いてあるんだろう。


ヒデ「それ絵しりとり便利です」


ルナ「何の話やねん」


ヒデ「『ん』で終わった人」


藍「その枠あるのか」


ヒデ「他のことに気を取られたお馬鹿ちゃ…次」


菜乃「あっずるい」


ヒデ「その他で応えた方…ひねくれものです」


さくら「一気に止められましたね」


富咲「納得いかない」


里香「リチウムは一般単語…」


ひねくれものが一体何人出るんだこの質問で。


ヒデ「第4問!」


飽きろよ…


ヒデ「あなたは『俺』ですか?それ以外ですか?」


藍「なんだその質問!?」


さくら「まあ元ネタはわかりますが」


富咲「全く質問の意図が読めない」


里香「これは全員それ以外では?」


ルナ「それだけはまちがいない」


全員がそれ以外だが…


ヒデ「『俺』の場合はこの作品、『青春の3ページ目くらいからサブヒロインの自己紹介で始まるラブコメ。モットーは作者ファースト!』を拡散してください」


藍「何て宣伝しやがる!?」


ヒデ「『俺』以外の方は…『俺』になるためにこの作品をこれからも読んでください。人生で大事じゃないことの90%はこの作品にあります」


さくら「ゴミみたいな作品じゃないですか」


――あとがき――

まじでゴミみたいな作品だな。


ちなみにこの『全人類5ページで閉じる!馬鹿でもできる人格診断』はバイト中に思いつきました。


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